色々なやり方があると思うが、
どうやったら研究になるかわからない人用に、
いくつか例を。
1 あらすじを書く
2 プロットを起こしてみる
3 登場人物表を書く
4 三幕構成を表にしてみる
5 シーンのあらすじを全シーンでやる
6 シーンの尺をメモする
7 サブプロットとメインプロットを表にする
1 あらすじを書く
ログラインを書いてもいい。
ペラ1枚程度に書いてもいい。
自分なりに書いてみるといい。
ただし、「最初から落ちまで書く」こと。
「なんとかがなんとかで……果たしてどうなるのか?」
というパターンはやめること。
終わりまできっちり書くことで、
骨格をとらえる勉強になる。
2 プロットを起こしてみる
あらすじをもっと詳細に書いてみよう。
ペラ一枚くらいから、1500文字くらいまでかな。
自分が納得するまでやってみよう。
3 登場人物表を書く
どの順で重要だろうか?
どういう役割か?
立場や年齢はまあ書くとして、
ついでに、目的や動機を書いておこう。
4 三幕構成を表にしてみる
一幕で何が起こる?
二幕で何が起こる?
三幕で何が起こる?
大きなイベントは何?
ターニングポイントはどこに何個ある?
5 シーンのあらすじを全シーンでやる
気合があれば、全シーンのあらすじを書いてみよう。
それだけでも勉強になる。
(さらに気合があれば、シナリオを丸々書き起こしてもいいぞ)
6 シーンの尺をメモする
どのシーンが何分から何分までか、
メモを取るのは結構勉強になる。
何分に何が起こるかは、
どんな映画でも大体決まっている。
ということは、
ブロックの量を調整する必要がある。
どのような分量調整がなされているかチェックだ。
7 サブプロットとメインプロットを表にする
三幕構成表のさらに詳しい版だ。
どういうサブプロットがあるのか、
それとメインプロットの関係などを、
表にしてみよう。
ほかにもいろいろあるぞ。
テーマを書きくだしてみる、
気になったセリフを書き写してみる、
まねできないアイデアがあったらメモしておく。
どのシーンとどのシーンが関係しているかの図をかき、
構造を俯瞰するのも勉強になるね。
あと僕が昔よくやったのは、
「これはどこから思いついたのか?」
を考えること。
「〇〇と〇〇を思いつけば、
あとはつくれる」という、コアになるのはなんだろう?
と考えるのだ。
そのコアばかりを並べるうちに、
自分にとって必要なコアが降りてきたときに、
「ああ、あとは〇〇が降りてきたらつくれるな」
などと判断できるからね。
あとは自分に足りないものはこれだとか、
うまいなあと思ったポイントとか、
それを自分で解説してみるとか、
色々なやり方がある。
暗記も悪くないね。
僕は昔「風の谷のナウシカ」と
「超時空要塞マクロス〜愛・おぼえていますか」を、
頭から尻まで上映できた。
中二の時ならではの覚え方だなあ。
それで、尺の感覚が大体体に入っているんだよな。
暗記は大昔からの勉強の仕方でもある。
リズムや感覚を丸暗記して、体の中に入れておくと、
「これはこの感じ」というのがなんとなく分かるからね。
今更は難しいかもしれないが、
やってみる価値はあるかもね。
(好きなシーンだけなら出来るかもね)
名作の勉強の仕方はいろいろある。
好きなようにやりなさい。
しゃぶりつくすまでやれ。
体に栄養として分解できるまでやれ。
何本もやれ。
それはいずれ血となり肉となる。
2024年03月22日
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