アクリル2mmトッププレートしか知らなかった
→14mm角の穴が空いてりゃいいんでしょ?
→PCBとプレートの隙間埋めた方が一体化した打鍵感になるでしょ
この考えは、1.6mmのトッププレートを知ることで、
覆されてしまった。
前提としてホットスワップがある。
スイッチをハンダで固定してしまえば、
とくにトッププレートの役割はないかも。
事実、プレートレスという、
トッププレートのないカスタムキーボードすら存在する。
まあ、にしても、スイッチ間の隙間は埋めたほうが、
打鍵感が一体化するのはたしかだ。
で、1.6mmだ。
この数値は、
MXスイッチの、プレートが来るだろう高さから、
南北にある小さな爪までの距離である。
この爪は1.6mmの厚みのものを引っ掛けて、
抜けないようにするためのものだ。
「あんまり効果がないから無視して、
2mmプレートでも5mmプレートでもいいよ」
って昔言われていたのを鵜呑みにしていた。
それは、これほど打鍵感を追求する前の常識であった。
この爪の引っ掛かりがあることで、
ホットスワップなスイッチは、
空中で安定する。
逆にこれがないと、
一日も打鍵すると微妙に抜けてくるのだ。
そうすると打鍵にノイズが混じり、
せっかくの追求も意味がないのだ。
微妙に抜けるベクトルがなく、
きっちりと下に押し付けていることで、
打鍵感も30%増しで良くなったと思う。
ためしにDMM.makeの、ナイロンPA11製。
いつもの12に比べてやわやわになるやつだ。
これが意外とよかった。
ナイロンプレート、ありだ。
ちなみに二種類ためしてみた。
1.6mmプレートのみ(プレートとPCBの間は伝統的な空間)
5mmプレートで、1.6mm地点に爪の引っかかる部分がある
つまり、中空か埋めたかの違い。
後者の方がいいと思っていたが、
結果は前者のほうが圧倒的によい。
この理由を考える。
底打ちする。
この衝撃はPCBのたわみである程度逃げる。
ガスケット構造もそうしてるし。
戻る。
その振動を何が吸収してるか?
だと思われる。
従来では、スイッチが自由振動(共振)することで、
空中に逃げると考えていた。
だからスイッチの質量を増す改造をしてきた。
だが、この共振が、
やわらかいプレートに逃げて、
プレートの振動になる、ということがわかる。
この、プレートの振動の隙間がない、
埋めた状態のものでは、
共振の逃げ場がなく、全体が共振して、
余計なノイズに感じていたのだと思われる。
ふむ。
音は結構ひびくので、隙間はフォームで埋めるにせよ、
プレートがたわんでエネルギーを逃す空間がいるのだな。
つまり、MXスイッチは、
二枚のたわむ板で挟まれた構造だ。
下をPCBで、上をトッププレートで。
これが打鍵時のスイッチの共振を逃す役割をしているぞ、
と、
今回理解したのでメモしておく。
単にこれを装着できるジェリーケースを更新しようかなー、
と思ってたんだけど、
PA11でつくるケースをリデザインしてもいいかなー、
などと考えた。
せっかくレジンを染める染料買ったのに…
(透明のドームキーキャップも黄変がでてきたので、
染めたろと考えている)
爪は引っ掛けた方がいい。
トッププレートのたわみが共振を逃す。
たわみ方で、硬めのステンレスやアルミや真鍮や、
やわらかめのアクリルやナイロンや、
さらにシリコンなんかもあるんじゃないかね。
でも底打ちのみになるのが理想だから、
なるべく早く減衰しやすいのがいいんだろうな。
2024年02月01日
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