2024年02月02日

【薙刀式】なぜqwertyローマ字が普及したのか

とてもシンプルに考えよう。

「キーボードを見ながら打つのが、
一番楽な配列だから」だと思うよ。


新配列のことをいろいろ考えていると、
ついつい忘れてしまうことがあって、
それはほとんどの人(調査によれば7割以上)が、
ブラインドタッチをしていないことだ。

つまりほとんどの人は、
「キーボードで文字を探しながら打っている」わけ。
「探しながら」というのは大げさだが、
車を運転するときに、
道を「見ながら」運転していることに近いかな。

これに対して、
ブラインドタッチとは、
道を見ないで運転することに等しい。
なぜなら、
地図はすでに手が覚えていて、
見る必要がないからだ。

だとすると、
手の動線の合理性のほうが重要で、
その観点からすると、
指が飛び回り、打鍵数の多いqwertyローマ字なんて、
論外なんだよね。
じゃあ打鍵数が少ないJISカナ配列がいいかというと、
指が飛び回る具合はよりひどく、
じゃあまだqwertyローマ字のほうが「まし」という理由で、
選ばれているにすぎない。


河野太郎のツイートで、
カナ入力やローマ字入力の議論が、
色々起こっていておもしろいんだけど、
ほとんどの人は、
ブラインドタッチをしない前提で話している、
と思わないと、
なんでこの人はこんなことを言うんだろう、
というのを見失ってしまうよね。

中には親指シフトはとてもよかった、という人もいるが、
そういう人だって親指シフトをブラインドタッチで使っていなかったかもしれない、
と思うと、納得のいく文章もたくさんある。

だって、速い理由が明記されていなくて、
「速いと噂の」と、自分の体験や言葉で語っていない人が多いからだ。


新JISが普及しなかったのも、
qwertyのアルファベットに比べて、
文字が倍あるように見えるからだろう。
小指シフトの実装は不便であるとか、
外来語に弱いとか、
「な」の位置が遠すぎるとか、
ブラインドタッチ上の欠点が議論されることがほとんどないのも、
ブラインドタッチでマスターする人の少なさを語るだろう。

だから、
キーボード配列は、
「見ながら打つ人用」と、
「ブラインドタッチ専用」の二種類が、
必要なのではないか?

前者には、qwertyをそのまま打てるものもいいし、
あるいは行段系ローマ字配列もいいかもしれない。
とりあえず大西配列が印字されていたら、
探しながら打つにはわりといいと思うよ。

後者には、
ブラインドタッチでの運指効率を考えて、
評価がなされるべきだと思っている。
このときに初めて、薙刀式や新下駄や飛鳥が評価されうると思う。


カナ配列は、
見て打っている人には普及しない。
だって50音を探すの無理だもん。
(銀行の50音順配列がぎりだろう)

でもqwertyをブラインドタッチで打つのは、
あまりにも効率が悪すぎる。
これを勧められるのは、
見ながら打つ人のみだ。

ということで、
普及させるのは、大西配列がとりあえずよさげな気がしてきた。
見ながら打ってよし(清音濁音子音が並べられているのもでかい)、
ブラインドで打ってよし、
要素が少ないからよし、
と、いいところばかりが目立つね。
もちろんカタナ式もいいと思うんだけど、
尖りすぎて理解されないかもねえ。
(小さなキーボードと込みなら受け入れられやすいかもなあ)


僕はブラインドタッチ前提で議論しているが、
ほとんどの人は見ながらqwertyを打っているのだ。
かみ合わない話ばかりになるんだろうなあ。



【見ながら打つ】
フリック
qwertyローマ字

【ブラインドタッチ】
何も知らないままqwertyローマ字、フリックを続ける
打鍵数でカナに行く←河野太郎
頻度分布で親指シフト
動線の整理で新配列←おれらのいるところ
超訓練されたqwertyタイパー、JISカナタイパー


というすみわけがあるような気がする。
タイパーたちのあまりにもの速さが、
議論をややこしくしているなあ……

タイパー的な超人的な努力をする気もなく、
しかし効率の悪い動線を嫌う、
ブラインドタッチをしたい人は、
新配列しか答えがないと思う。
これは論理的な帰結だ。
posted by おおおかとしひこ at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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