興味深い漢直勢のツイート。
> Kaoru Maeda 前田 薫@mad_p
> 昔、識別子を日本語で書ける言語で開発していて、変数名を「県」とか「研」とか「課」とか「科」とかしてたら、入力しにくいと苦情が来た。「え、科学より科の方が打鍵数少ないですよ」と言ったら「俺たちローマ字変換勢はkagakuで変換して学を消すんだよ」「誰もが漢字直接入力使ってると思うな」って
手書きの感覚と、デジタルの感覚に齟齬が出始めてる証拠だよねこれ。
法律だと、
いまだに甲乙丙丁は使われてるね。
これはいわば変数であり、
ここに個人名やら法人名が代入される。
これは元々手書きで行われていたから、
識別子は簡単なもののほうがよかったわけ。
一二三でもいいんだが、
手書きによる改竄を防ぐために、
甲乙丙丁と、異なる漢字になったのだろう。
壱万円とかも同様だな。
この感覚を保つには、
今のところ漢直しかない、
というのが闇が深いなーと思った。
デジタルデータの改竄はファイルの保存日時やら、
セキュリティやらでなんとかするとして、
「タイピングでサクッと出せるもの」は、
単打系しかないよなあと。
でもそれは大抵制御記号で取られていて、
重要変数や識別子とは別の体系を持つ必要がある。
ということで漢字に着目したのはいいアイデアなんだが。
解決策は一つはある。
薙刀式の固有名詞モードだ。
これは簡単な単語登録システムで、
ER+右手の1キー、UI+左手の1キー、
計30キーに単語登録をできる仕組み。
で、ランダムな30だと記憶できないため、
「薙刀式でのそのカナから始まるものを登録する」
という原則を使うと、
整理しやすくなる。
もっとも、Jの「あ」から始まる単語を二つ登録するには、
隣のキーにするとか、
J裏の「の」から始まる単語と被ったら、また隣のキーにするとか、
恣意的な工夫が必要なので完璧ではないが、
まあよく使うやつなら登録しとくと便利なんよね。
dvorakJは漢字ごと出力してくれるので、
一種の漢直(しかも複数文字も可能なマクロ)として、
機能するからね。
「県」「研」「課」「科」は、
たとえば「け」の位置に県、その下のキーに研、
「か」の位置に課、その下のキーに科、
などのように定義しておけば、
UI+1ボタンと、1アクションで可能だ。
そしてこの定義にファイル名をつけておいて、
使用目的ごとに仕分けておき、
その作業ごとに都度読み込めば、
作業ごとの限定的な漢直を動かせることになるね。
こんな風にして、
固有名詞モードを使いこなせば、
固定した作業限定だが、
かなり楽になると思う。
(もともと固有名詞モードとは、
ある小説を書くときの個人名や組織名を、
1アクションで入力するための仕組みだ。
ひとつの作品内で出てくる固有名詞は数が限られ、
しかも固定しているから、
変数名のようなものでもあるな)
ただ、プログラミング作業中に、
漢字を出すにはIMEの切り替えが必要だから、
手間はかかるのかもなあ。
(英語配列の中に固有名詞モードを入れておき、
IMEオン、漢字出力、IMEオフをマクロで定義すれば、
実現自体は可能)
kagaku変換、(下手したら化学に変換したときの修正)、
BS、
という手間はかなりアホらしい。
デジタルは手書きに勝てない説、現実味を帯びてくるなあ。
qwertyでも固有名詞モードは使えるのでぜひどうぞ。
もし識別子を漢字にしないなら、
結局、HOGE_FUGAのように、大文字で目立たせる以外にないんだろうなあ。
漢字のいいところは図形として認識しやすいところよね。
アルファベットにはない力があり、
我々日本人はそれを利用して思考している。
脳の働く部位が違うらしいので、
日本人は異次元の思考をしている可能性がある。
2024年02月04日
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