2024年04月04日

「それには反対だな」といわせてみる

主人公が何かしようとしているときに、
わざと脇役などに、それには反対だな、
といわせてみるエクササイズ。


なぜかを考える。

そもそも主人公に敵対的なのか、
それとも献身的かで反対の内容も変わるだろう。
目的が大事だ。
邪魔したくて否定しているのか、
もっと良い回答を知ってて、協力するために反対したのか。

意図はどちらでも構わない。
とりあえず「反対だ」といわせてみるのだ。

このことによって、
主人公の判断が、妥当かどうかが明らかになるわけ。


その主人公のやろうとしていることが、
無理があるものじゃないかとか、
作者ご都合の行動じゃないか、
などをチェックできる。

もし主人公に相応の動機があり、
やらなければならないことだとしたら、
「でもやらないといけないんだ。なぜなら〜」
といえるだろうし、
「じゃあどうすればいいんだ? 俺は〇〇がしたいから、
もっといいやり方があるなら教えてくれ」
などとリアクションするだろう。
それで、話はひとつ進むよね。

「〇〇したいなあ」
「いいね、やろう」
となることは現実ではめったにない。
しょっちゅう反対される。

だから、架空でも反対してみるといい。
そうすることで、
やらないといけない意味や動機があぶりだされやすくなる。
「俺は○○がしたいんだ」
とアクションとして意味や動機を説明するのではなく、
リアクションとしてしよう、というエクササイズである。


もし動機が弱く、
なんとなくしか「〇〇したい」
でしかなかったら、
うまくこの反対にこたえられないだろう。

だから、この強さを持てているかどうかのチェックでもあるわけ。


なんでもかんでも反対する人は、
現実でもいる(たいていは保身のため)が、
物語の世界では、
障壁として、主人公の動機の強さをあぶりだすためだけの、
照明器具として機能する。

だからしょっちゅう、主人公は反対される。

もちろん、そこで主人公のいい反応が引き出されたら、
それはそのまま使えるかもしれないし、
言わずともわかっている場面では省略してもいいだろう。
必ずしも使わなくてもよい。
あくまでそういうエクササイズ、チェック機能だ。


これをあらゆる場面でやってみて、
主人公がうまく答えられない場面があるならば、
それは動機の弱いストーリーになっている兆候だ。
posted by おおおかとしひこ at 06:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック