2024年02月10日

【自キ】戻り部分に真鍮を貼る

ここまで来てしまった。
底打ち部分に真鍮ブロックを使うならば、
戻り部分にも真鍮使えばさらに良くなるのは、
直感では予想できる。

しかし大変な手間だ…


以下そのレシピ。

【用意するもの】
・真鍮板0.2mm厚(0.3mm以上はハサミでの加工が難しいらしい)
・両面テープ

【やり方】
・真鍮を2.5mm×0.8mm程度に切る。
 (やり方は後述)
・両面テープを同じ大きさに切る。
・トップハウジングのステムの両肩が当たる部分に、
 両面テープで真鍮を貼る。2箇所。

まあやること自体は簡単だ。
以前より、
オーディオ用品デッドニング用の、
粘着テープ付き鉛シート(0.3mm厚)を使っていた。
これはカッターで簡単に切れるし、
粘着テープ付きなので貼るのも簡単。
ただし精神的集中力をかなり使う。

だが真鍮はもっと集中力を使う。
まずこの大きさに加工するのが難しい。
同じ大きさに両面テープを貼り、
さらにそれをスイッチに貼るのもMPが削れる…

その代わり、鉛に比べて衝撃のピークが鋭くて、
減衰もシャープな感じになって、
気持ちの良い感触になるんだよね。
(まず鉛シートを貼ってみたら、
プラの時と比べてどう変わるか分かるので、
やってみられたい)


真鍮というのは、0.2mm厚ですら、
カッターの刃を通さない。
大きめの強力なカッターなら切れるらしいが、
これだけの繊細な大きさに切るには不向きだ。

なのでハサミで切る。
金属板をハサミで切った経験のある人は、
切ると反ることを知ってるよね。
挟みながら切ることは、ねじりながら切ることだからだそうだ。
ということで、切った後、反りをカッターの腹などで押し付け、
水平に均す必要も出てくる。
ステムの両肩の当たる面積の、小さなパーツでね。

ピンセットで持った時にピインってなって、
どこかへ飛んでいくこともよくある。
その度にイライラしながら、
集中力を切らさない根性がいる。

一日3個(6パーツ)までだなー、集中力が持つのは。


真鍮の切り出し方だけど、
まず2.5mm×数cmくらいの短冊を切り出して、
その反りを取って板に戻して、
あとはキャベツの千切りのように、
0.8mm程度の幅で予定より多めに切る。

カッターマットの上で切った時も、
どっか飛んでいくことがあるので、
それも諦めるつもりで、
予定より多めに切る。

0.8mm程度の幅でハサミで切ることは、
人間には無理なので、
3回に1回くらい予定幅が切れればヨシと考えるべし。

たくさん散らばった真鍮パーツの中から、
良さそうなものを選抜(1/3ぐらいの確率)して、
両面テープ作業に入る。

ピンセットで持った時にピインって飛んでいくこともあるので、
なるべく多めに切り出しておくのがコツ。
まあ6パーツ貼るだけで精一杯…



Tecseeのメタルポール(Honey Peach)は、
底打ちはメタル×プラなんだけど、
戻りはプラ×プラの感触なんだよね。
この改造によって、
戻りも、
プラ×メタルの感触になるのがとてもよい。

そもそも改造元スイッチは、
ウムピエより滑るHPEをステムにした、
Tecsee RAWだ。
ほとんど側面抵抗を感じずに、
30gの純粋なバネの抵抗のまま、
真鍮的な感触になる。

万年筆のペン先に、
どんどん近づいてるなー。


僕のメインの手書き道具は、
ぺんてるの中性(ゲルインク)の青だ。
もう30年近く使っている。
ボールペン構造だから、
金属的な感触を常に感じているんだろうな。

だからプラスチック同士の衝突だと、
いつまでも納得せずに、
真鍮を仕込み始めてるのかもしれない。


あと欲しいのは紙の感触なんだが、
キーボードじゃ難しいだろうな。
スイッチの底に敷いても、
何百も打鍵すれば圧縮された紙になるだけだしな。
(凹む途中の感覚が大事なんだろう)



と、いうことで、
現在右手12キーまで出来て、
大変良いので、
これを全キー(30キー)にしようとしている。

全キーそうしたら最高になるだろうな。
そのうちナイロンPA11製の柔らかいケースが出来るので、
真鍮の響き×柔らか吸収の、
感触になる予定。
posted by おおおかとしひこ at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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