2024年02月10日

元Pの証言

なかなかリアリティの溢れる原作のドラマ化の証言。
脚本家がどのような立場にいるのか、
その周囲で何が起きているのかということ。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/25856098/


かつて僕はPたちに「どんな漫画や小説が好きですか?」
と聞かれたことがある。
たくさん好きなものがあるが、
映画化やドラマ化したいものはなく、オリジナルをやりたいと言ったら、
「今そんなチャンスがないので…」と苦い顔をされた。
そうだな、それから10年は経ったかなあ。

乱暴に言えば、
まずキャストを抑えて、原作を抑えて、
それから「枠」に落とし込めるように、
原作を変形させるのが脚本家の仕事、
に実質なっていたのだな。
単なる交通整理係じゃんね。

この証言によれば、
かつてよりもオリジナルが増えたことはいいことだけど、
それが常にヒットして新陳代謝が起きやすい仕組みに、
なっていくといいのになあ。

そしてたかが11本の脚本を開発することに、
金を払えないんだそうだ。
ストックして置くこともできないのかね?

でも作りながら脚本書きながらより、
よっぽどリスク少ないと思うんだが。

内容重視といいながら、
なぜその内容がいいのか、説明できるPがいるのかな?
俺Pに「これから書く脚本は何に似てますか?」
って聞かれたことある。
まだ書いてないのに言えるわけないし、
何かに似ようとして書いてたら創作じゃないじゃん。
でも「これから開発します」という書類には、
それがいるんだってさ。
意味がわからない。一休さんのとんち並だ。
どうしても必要ならあんたが適当に書いてくれとすら思った。
そしてそれは、将来払うからとタダ働きだったなー。

内容重視はとても美名だけど、
そこには本当に泥臭い努力がいる。
それに付き合うPももういないのかもな。
だって実力いるもん。
てめえのアイデアなんてつまんねえんだよ、
と言うからには、それより面白いアイデア出せる力がいるからね。
posted by おおおかとしひこ at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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