2024年02月11日

【薙刀式】オフバランス用の配列だろうか

オンバランス/オフバランスという用語は、
バレエの用語だ。
それぞれ重心の使い方についての用語である。

体の使い方でも両極端があるとしたら、
論理配列もそうなのだろうか。
薙刀式はオフバランスの僕がつくったものだから、
やはりオフバランス用なのだろうか?


オンバランスとは、
重心が体の中心にあって、
どっしりと構え、外に出ないバランスだ。
一方オフバランスとは、
重心は体の支え面より外に出て、
ころびつまろびつ変形しながら動くバランスのことである。
八極拳や空手はオンバランスの技術体系、
劈掛拳や酔拳はオフバランスの技術体系だ。

僕の薙刀式の使い方は、
いったん体重が乗ったら、
あとはその勢いを利用したまま、
角度を変えつつも一筆書きを達成するような、
文節単位、文単位で書いていく方法論だ。
だから薙刀式は、
そのつながりをアルペジオなどで打てるように意識して配置されたカナを持っている。

でもこれをオンバランスで使えない、
ということはないと思うんだよな。
別にどっしりと構えて、
じゃらじゃらと打っていくことも出来ると思う。

どっちが「使いこなしている」ことになるんだろう?
僕的にはオフバランスなんじゃないかと思うが、
世の中の薙刀式の使い手が全員そうだとも思えないんだよね。
動画を上げているeswaiさんや小川さんの打鍵は、
どちらかというとオンバランスの安定した打鍵に見える。

qwertyはどっちだろう。
オフバランスで使うには、
あまりにも指が飛び飛びすぎて僕は使えなかった。
あちこちに指が飛び、流れというものが存在しないように思えたからだ。
JISカナも同様だと思う。
所詮点だと思う。
これはオフバランスで使うには向いていない。
前の勢いを使って次を打つような、
指や手の動きにはなっていない。

飛鳥配列はオフバランスで使えるかもしれない。
指の流れをとても意識しているからね。
でも動画が残るものを見ると、
オンバランスで打っているように見える。
親指シフト方式の元祖、
親指シフトはどう考えてもオンバランスだ。
だから原理上親指シフトには、
速度の上限がありそうな気がしている。

月配列は?
どちらも行けそうに見える。
KIHの動画を見る限り、月2-263の使い手O.Uさんはオンバランス、
月光のtkenさんはオフバランスっぽく見える。
指を伸ばして撫で打ちぎみにするほうが、
オフバランスになりやすいと思う。
月配列、新JISは左右交互打鍵がメインになるから、
オフでもオンでもどちらでもあまり影響がないのかもしれない。

新下駄は?
指の流れを意識しているから、オフバランス用かな?
でも作者のkouyさんの打鍵は、
かなりオンバランスだったなあ。
力を抜けばうまくいくのかなあ。


両方対応する配列、
どちらかが得意な配列、
というのはあるような気がする。
自分の打鍵法がどちらか見極めてから、
配列を選ぶべきなのかもねえ。
(あるいは、一方が得意な人が、
もう一方に鞍替えできるものだろうか?
そこの所は分らないね)
posted by おおおかとしひこ at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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