Twitterから。
> 親指シフトから月配列系、新下駄配列、薙刀式まで「く」はほぼ単打面にあるのね 頻度高めだけどトップクラスってほどでもなさそうだし シフト面にある配列がひとつくらいあってもいいと思うんだけどなんか理由があるのかなあ
ほとんどのカナ配列で「く」が単打にいる意味は、
漢語用対策だと思われます。
漢字熟語の二カナ目は8通りしかない。
う、い、ん、き、く、ち、つ、っのどれかだ。
だからこの8文字は、多くのカナ配列では重視される。
このうち、う、い、ん、っ、あたりは、
わりと頻度の高い文字だから、
どの配列でも重要な位置になるが、
残りの、き、く、ち、つ、あたりが、
どこに配置するかなー、というものになる。
親指シフトではすべて右の単打に統一されていて、
左から右に漢語が流れるようになっているのは有名だ。
薙刀式では、
この漢語対応もあるけれど、
「く」に関しては、
「行く」「来る」を重視してるかな。
こういう重要な言葉がシフトを経由しないようにしているからね。
(もちろん、すべてがそうなるわけではない。限界がある)
ちなみにどちらもアルペジオだ。
こんな風にして、
薙刀式は重要な言葉を単打アルペジオにする傾向があるので、
これまでのカナ配列のセオリーとは違う配置が多い、
異質性があるんだよね。
たまたまだけど、新下駄とGHが「っ」「く」なのと、
同じなのだが、
新下駄がどのようにしてこれらをここに置いたかは、
作成記でさかのぼることができるだろう。
薙刀式の場合、
「っ」は「って」「っと」がアルペジオになるように、
「く」は「くる」「いく」がアルペジオになるように、
という考え方がまずあったな。
ということで、色んな配列のカナの位置は、
異なる理由でそこにあることが多いだろう。
それらを作者の記録から紐解くのも楽しいよね。
なお親指シフトでは、
「濁音になるカナは全て表(単打)」
という法則がある。
その方が分かりやすかったからだろう。
濁音に関する排他的配置という発明は、次のTRONを待つしかない。
新JIS、月配列に関しては、
Lの濁点を打つために、
メジャーな濁音になるカナは多く左手単打にある。
く、ぐ、自体はそれほどないため、
右手の、まあまあの位置の単打H(漢語対応も含め)、
という位置が与えられたのだと想像する。
2024年02月13日
この記事へのトラックバック
理由を探そうとしましたが断念しました……。
飛鳥だと、漢語2文字目シリーズのうち、
く(右シフトJ)つ(右シフトM)が裏でした。
マイナーな「ち」がX表と考えると、近場の裏か、打ちにくくても表か、という葛藤があったのかと思われます。
「そ」が右シフトなので、「そく」が右連続シフトになるのはデカいかもですね。
シン蜂蜜小梅では全部右手で、このへんは親指シフト的?
いうんっ: メジャーなので表
きくちつ: マイナーなので裏
という感じなのかしら、と思いました。