2024年02月19日

【薙刀式】ロールオーバーと踏み打ち

もりやんさんの踏み打ちなる打鍵法は、
qwertyローマ字を効率よく打つために生まれた、
打鍵法だと考えられる。
おそらくだけど、ロールオーバーしまくりだろう。


ロールオーバー打ちというのは、
ABの2キーを打つ時、
Aを離さずに次のBを打つ打鍵法だ。
2キーロールオーバーだけでなく、
3キー、4キーもあり得るだろう。

qwertyローマ字は、
ロールオーバーをいくらしても良い配列だ。
(USBの通信限界で、
文字部分は6キーと決まっている。
しかしリアルフォースなどは、
内部にファームウェアがあり、
nキーロールオーバーを受け付けて、
順次PC側へ送り出すようなスタック部分がある)

原理的に、ダラダラとロールオーバーしながら打っていけること、
離しの部分を気にしなくていいことが、
qwertyローマ字の楽なところで、
その間をいくらでも詰められるところが、
qwertyローマ字が高速打鍵可能な理由である。


一方、
「ロールオーバー出来ない」配列がある。

たとえばJISカナは、
シフトを押している間は母音が小書きになるため、
「ょう」を打ちたい時は、
シフトと「う」はロールオーバーできない。ょぅに化けるから。
必ず、「う」を打つためにシフトを離してからの必要がある。

また、
多くの同時押し系カナ配列では、
あまりに高速にロールオーバーすると、
AB同時押しなのか、AB順押しなのかの判定が微妙になり、
意図と逆の入力になることが稀によくある。
なので同時押しキー関連は注意すべし、
という運用上のコツがある。

現実的には離しを意識して、
ロールオーバーを高速にしないなどの工夫が必要だ。

したがって、
同時の絡まない所は無限に高速ロールオーバー、
同時の絡む所は離しを意識してゆっくりめ、
と、使い分けが必要なことがあるわけだ。
(高次に融合すればそれも無意識化される)



ロールオーバー前提での、
離しなど一切考えない打鍵法は、
踏み打ちにむいていると考えられる。
というか、
qwertyのロールオーバーの動作をコンパクトにしていくと、
自然と踏み打ちになるのだろう。

だけどこの踏み方では、
離し、踏み方でいえば「足を上げる意識」を使うような、
同時打鍵系配列、たとえば親指シフト、新下駄、シン蜂蜜小梅や、
連続シフト配列、たとえば飛鳥、新JIS、薙刀式、
などは使いにくいだろう。

意識を変えるならば、
「突きよりも引きを速く取る」
打撃系の打ち方をやらないとうまくいかないだろうね。

僕の撫で打ちは、
手前から奥へ撫でたあとそのキーの場所に指がいないので、
自動的に離しまで行われる。
横のキーに移動したりもするし、
そもそもキー面に触れたあとわずかに上げたりしている。
燕が水面に触れるごとしだ。

なので、
ほとんどロールオーバーしない離し意識か、
ロールオーバーしまくる踏み意識かは、
わりと対極にいるなあ、
などと思った次第。
(もちろん僕も単打でロールオーバーできる部分はガンガンやる。
その、ロールオーバーできる連接に、
日本語の中核の言葉を埋め込んだのが薙刀式だ)


論理配列が要求する打ち方がある。
その打ち方に適した物理キーボードをつくってしまう。
そうすると、
別の論理配列に移行するのは困難になるだろう。

似た打ち方の、別の論理配列なら平行移動できそうだけど、
そもそも論理配列とは、
「打ち方」自体から見直したものが多いと思うんだよな。


qwertyローマ字のロールオーバーに似たローマ字配列は、
今のところ作られていない。
ローマ字系だと左右に子音母音を分離するので、
qwertyのようなジャラジャラ打ちがやりにくくなる。
なので、
実はqwertyに最適化された打鍵法は、
それ以外に使えないという、
脱出不可能な井戸みたいになっている。
これが、qwertyローマ字の達人たちが、
不合理にも関わらず他の論理配列に移行しない理由でもある。


おそらくだけど、
「○○配列をやってみたけど合わなかった」
人の何割かは、
qwertyローマ字に特化した打鍵法になってしまってて、
別の打鍵法に馴染まなかった人なんだろうな、
と想像している。


論理配列と、打鍵法と、そのための物理セッティングと、
身体の体勢などは、
すべて一体化したものだ。
だから僕は「流派」みたいな考え方でそれを見ている。
最強の流派は、まだ決まっていない。
posted by おおおかとしひこ at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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