2024年04月16日

たった一撃で、全てが噛み合ってうまく行く

人生はそんな簡単なものではない。
だから、それが娯楽(願望)になる。


クライマックスにおいても、
中盤のどこかの場面でも、
「たった一撃で、全てが噛み合ってうまく行く」
場面は楽しい。
ドミノ倒しのようにガーッと繋がって、
大成功に至る。

あらゆる要素をそうなるように仕込んでおき、
それらがたった一回、
この条件に揃うようにしておき、
最初の一押しをするだけで、
全部が自動的にひっくり返っていく。

それは気持ちいい。
物理的にオセロの大逆転みたいな楽しさもあるが、
「ワンチャンをものにした」とか、
「全能感」などが、
観客の中に満足として残るからだ。

逆に言えば、
人生ではそんなことはほとんどない。
だから、
それが売り物になるわけ。


顔が良ければ全部上手くいくのに、
と思ってる人は、
顔が良いがゆえに全てがドミノ倒しのようにうまくいく娯楽を求める。
あるいは逆に、
顔が良いがゆえに全てのボタンがかけ違う娯楽を見て、
ざまあと思う。
それは主人公サイドでも悪役サイドでもいい。
架空の人のドミノ倒しを見たいわけ。

ということは、
そのように組んでおくべきだ。


あなたのストーリーの中で、
どこで仕込んでて、
どこでドミノ倒しが起こる?

そのパートはとても勢いが良く、
興奮するものになるはずだ。

もちろん、その仕込みがリアリティがなく、
ご都合主義ならば、
そのドミノ倒しも砂上の楼閣だ。


フィクションをつくるとは、
そのような、
一撃から全て噛み合うような、
架空なのだがほんとっぽい、
ドミノ倒しを作ることでもある。
posted by おおおかとしひこ at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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