2024年02月25日

【薙刀式】撫で打ちの解像度を上げてゆく

もりやんさんが関節の動きを分類して、
それに応じて三種の打鍵法に分解している。

打鍵時の指(フィンガー)の動作を分類してみた
https://note.com/catfist/n/n3eaf2a26ef6c?sub_rt=share_pb

僕が撫で打ちと考えているものだと、
さらに分類できてしまいそうなので書いてみる。


> IP伸展・MP屈曲:スライド(こすり)

というのがちょっと直感と違ってて、
僕の場合、MP伸展では?って思ったのよね。


IPは指の第一関節と第二関節、
MPは第三関節で、手のひらの中に埋もれてる関節。
IP伸展が撫で打ちの特徴だと思うけど、
MP、屈曲してるかな?

まず上段を打つときは、明らかにIP伸展・MP伸展。
極端にいうと、グーをパーにする力を使っている。

中段はどうか。
IP伸展・MP伸展は同じだと思う。
その場に構えたところから、
寝かせた指を5ミリほど伸ばして指の腹をこすっていると思う。

場面によっては叩き打ち、
つまり伸ばした指を一度上げて(MP伸展)、
伸ばした指を下ろす(MP屈曲)、
ということもあり得るけど、
疲れるのであまり使わない。
でも指の形がスライドしにくい形なら、
やむなくそうしてるときもあると思う。

複雑なのは下段だ。
これはキー部でも少し議論した記憶があるけど、
「下段を撫で打ちで取れなくない?」
という話が出たんだよね。

結論から言うと、
一回指を手前に引き(MP屈曲)、
指を伸ばして(IP、MP伸展)こする、
という感じなんだよなあ。
ドームキーキャップの下段は、それがやりやすい角度にしている。

ただこれは行って来いの時間がかかるから、
始画限定や、特定の流れ限定かもしれない。
(たとえば薙刀式では、
「M,」が「なん」、「M.」が「なら」、
「./」が「られ」などのアルペジオになっているので、
そういうものは一連の撫で打ちで取ってしまう)

なので緊急退避的に、
突き刺し打ち、
すなわちIP屈曲・MP屈曲で取ることもある、
くらいかな。
(MP伸展で指を引き上げ、
IP伸展、MP屈曲で突き刺すこともあるな)


薙刀式だと、
人差し指伸ばし上段のTYを使わないため、
逆に伸ばし中下段の頻度を増やしていて、
そのために手首回転を併用することが多く、
そことの連動も多めな気がする。
だから、単純なIP・MPだけではなさそうなのだが、
話を簡単にするために、
とりあえずこのへんまでを描像しておくか。


ということでまとめると、

上段: IP伸展、MP伸展
中段: IP伸展、MP伸展
 たまに、IP伸展、MP屈曲
下段: IP伸展、MP屈曲から伸展(指の腹)
 たまに、IP屈曲、MP屈曲
 または、IP伸展、MP屈曲から伸展(指の先)

のような体系になるんじゃないか、
と思われる。

突き刺し打ち系の人の打鍵動画を見ても、
上段だけは撫で打ちになってたりもするから、
これらはシームレスにつながった何かである可能性が高い。

僕が腱鞘炎になって痛めたのは、
「指を手前に曲げて手前にこする」
方法だった。
IP屈曲、MP屈曲の、極端なやり方だったのだ。

屈筋は力が出るけど遅い。
伸筋はパワーはないけどスピードは出る。
ということで、
軽快に打つには、伸展を使った方がいいだろう、
というのが僕のベースの考えだなあ。


第三の方法、踏み打ちについては、
2〜3キーをまとめて打つには良さそうだけど、
1個1個打っていくには効率が悪そうだ。
だから踏み打ちが活躍する時って、
手の形を作って、
ずらしスタンプみたいに打つ時じゃないかなあと考えている。

その時には、
ストロークが短い、たとえばMacbookみたいなキーボードは、
よさげだね。
まあ押下圧が重いし、分割しないし、ロウスタッガードだから、
どっちがいいのよってことになってくるが。


伸展打法では、
キー表面の丸さ(曲線でこすり、奥に抜けるため)や、
押下圧の軽さ(こするから鉛直方向に力が入れにくい)や、
キースイッチのこすれのなさ(水平面方向に力が入りやすいから)、
などが重要なファクターになってくる。

ストロークの短さや、
アクチュエーション検知は、
二の次になってくるなあ。


「撫で打ち」といっても、
人によって違うものを指してる可能性があるので、
今後は伸展打法とでも呼ぶかなー。わかりにくいかしら。
posted by おおおかとしひこ at 14:07| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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