2024年03月10日

AI朗読劇

というものすごい失礼なアイデア
(AIが書いた脚本を、人気声優たちが朗読する)が興味深いのだが、
反AI派の反対によって公演中止になったそうな。
https://x.com/Lol_inc_www/status/1764485924287815686?s=20

プロデュース側の、
「人気ある声優をみんな見にくるわけで、
脚本を見にくるわけではない。
それなりに整ったショウ内容であればなんでも良い。
さらにいえば原作の処理にかかるコスト、
オリジナル作家のコスト(人気が出るまで育てるコストも)を考えれば、
タダでAIにやらせたほうがいい」
という、
コスト/リターンの商売っ気が透けて見える。

やはり書けない人間がプロデュースするべきではない。
書けない人間が書ける人間に書かせるから、
人間よりAIという発想になるんだろう。
書くことの魂とか誇りとか、人間に関わるものを捨ててかかる。


今新しいからこそ実験と言えるが、
これが成功したらディストピアだな。

「これ、人間の書いた台本なんだぜ」と、
後世ゲリラの間で高値で取引されたりして。


AIが人類を滅ぼすのではない。
コストやリターンやリスクに振り回された、
愚かな一部の人間が文化を壊していって、
人類は文化的に滅びるのだ。
posted by おおおかとしひこ at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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