2024年03月12日

【自キ】3Dプリント金属キーキャップに失敗した話

そういえばdmmで金属3Dプリント70%オフ中だった!
オールコンベックスキーキャップを金属プリント出来るんじゃね?
→2個で3000円。一個1500円かー…
→ちなみにminiaxe36個セットで2万ちょいで単価556円。
沢山作った方が単価は安くなる法則。




→ええい2個プリントしたろ、発注!
→ステム部が薄すぎて磨き処理不可、
 磨かないとざらざらだし…実質不可能と判断した。



キーキャップの構造は、
天面、スカート部(僕の作るやつはここを省略することが多い)、
そしてステム部分からなっている。

このステム部が厄介だ。
MXマウントの十字部分は、
タテ1.1mm、ヨコ1.3mm幅、
長さは4mmと決まっている。
それに対して0.05mm程度広くした穴を開けて、
ハメ合いを調整する。
この数値は材料やプリンタによって異なり、
僕は蓄積したノウハウをある程度もっている。

とはいえ金属だし精度高いし、
MJFで使った精度で出したろ、
と見積もりを取ってみた。

だがしかし、
磨き加工をする前提だと、
十字の溝と丸い軸のところに、
薄い部分が出て破損可能性が高まった。
軸の太さは5mm、十字穴の長さ4mm、
残りは1mmを半分にして0.5mm、
磨き加工に必要な最小薄さは2mm。
…無理。
どうやっても、2mm以下の部分がステムに生じてしまう。
丸型のステムでないものを作る方法もなくはないが…?


磨きなしだとプリントはできるが、
ざらざらなのを手磨きして鏡面仕上げにしないといけない。
昔アクリルを磨いたけど、
それどころじゃない手間がかかりそう。


うーん、ロマンはあるんだが、
金属キーキャップの3Dプリントは現実的ではなかった。

となると、
ステムを別素材でプリントして、
金属で上部分だけ出したものを接着する方法がいいかも。
キノコの傘と軸を分ける方法。
(遊舎レンタルボックスで売ってる、
メタルキーキャップは鋳造金属の傘と、3Dプリント軸の接着)

そんなにまでして金属キーキャップが欲しいかな。
まあロマンか。


実用面でいうと、
余計な振動を質量で吸収できるかも、
などと思っているが、
アルミは軽いし、ステンレスは高価すぎるし。
(アルミの倍くらいかかる)
アルミじゃ所詮一円玉の密度だからなー。
posted by おおおかとしひこ at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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