2024年03月18日

【薙刀式】薙刀式動画の見るべきところ

出来上がった文字だけをぼんやりみていると、
まあまあ速いタイピングやんけ、
という感想しか出てこないのではないかと思う。

見るべきところは他にある。
映える部分は置いといて(笑、
薙刀式動画の、配列上の特徴、長所を見ていこう。


そもそもすべての薙刀式動画は、
アドリブで書いている。
あらかじめ決められた原稿があるわけではなく、
思ったことをその場で展開している。
撮り直しもしてないし、
早送りもカットもしていない。

まずそれに驚くべきだろう。
自分が思うことを書いていくさまを、
エディタを録画してみるとわかる。
(Windowsならwin+gで立ち上がるgamebarで録画できる。
Macはショートカット忘れたけど、グラブで録画できる)


思考速度に対して、
打鍵速度、文の完成速度というのは、
思ったより遅い。

自分の走ってるところの録画をしたことのある人はいるかな。
自分が感じてるスピード感より、
傍目から見たスピードってかなり遅いんだよね。

もし僕よりも速く書けてる人
(1500字(変換後)/10分以上)がいるなら、
是非見てみたいので、
YouTubeにアップしてコメントください。
僕はもっと速く書きたいので、
その秘密を研究したいので。


で、
動画の一番みるべき所はどこか?
でいうと、
打鍵音を聞くとわかるんだよね。

その動画の平均的な速度より明らかに速い、
二打鍵ないし三打鍵のパーツがあるはず。
そこが配列の加速ポイントだ。

左→右の打鍵であったり、
アルペジオであったりする部分。

薙刀式はその頻度がやたら多いと僕は思う。
そしてその速い打鍵で、
どんな言葉を書いてるかに注目して欲しい。
ほとんどは、つなぎの言葉であるはずだ。

ある、ない、するなどはもちろん、
よく出るフレーズが加速ポイントになってるはず。

仮に、あ い う え お のように書いたものが、
平均打鍵速度だとして、
あいうえおのように書いたものが加速ポイントだとしよう。

上の、
「ほとんどは、つなぎの言葉であるはずだ。」
ならば、以下のようなものになるはず。

ほとん ど は、 つな ぎ の ことば である はず だ(変換)。

よく使うフレーズがテンポよく打たれていることが、
分かるかと思う。

こんな風にして、
どういう言葉が加速してるのかを見ると、
薙刀式の特徴が分かりやすいと思う。



次にみるべきは、やはり拗音だろうか。

拗音は和語よりも、熟語内に良く出てくる。
象徴とか、弱体化とかね。
こんなものが一瞬で打てていることに注目されたい。

これが出来るのは、
薙刀式、新下駄、シン蜂蜜小梅、
あとはあまのあすか、姫踊り子草カナ配列くらいのものだ。
そのうち薙刀式は使うカナを同時押しするという、
画期的な方法なので、
新しく運指を覚えなくて良いのが特徴。

なので一瞬分からなくなっても、
その場ですぐに作り出せるのが強い。
僕も全パターンの拗音を無意識レベルでは打てない。
でも、その場で作れるので安心してることが、
動画のニュアンスでわかるかもしれない。

拗音を打つのは、他の配列では数打必要だけど、
薙刀式では1アクションで出る。
この快適さは一度味わうと捨てがたいものになるね。


三番目にみるべき所は、
指の速度だ。

書いてる文字部分を無視して、
手だけに注目して欲しい。

この手、ひょっとしたらあなたのqwertyローマ字より遅いかも知れない。

ここがポイントだ。
薙刀式は、手を動かしてないのに、
字が進む配列なのだ。


先日の記事の計算では、
指の総移動距離は、qwertyに比べて半分、
という概算が出た。

テンポも遅い、指の移動距離も少ない。
にもかかわらずこれだけ書けてるということは、
めちゃくちゃ楽してるというわけ。

僕は別にカメラが回ってるからといって、
無理して速く打ってるわけではない。
いつも通りのペースで打ってるだけだ。
この速度を巡航速度としてキープするには、
指の動きをコンパクトにするしかないのである。

そもそも僕はタイピング指としては遅い。
qwertyのタイプウェルはBだ。
Sランクにも入っていない。
にも関わらず、これだけの動画の速度が出るのは、
薙刀式の運指効率がいいからだ。

僕が速いのではない。
薙刀式がコンパクトだから、
「結果速い」んだよね。

文字部分を見ないで手だけ観察すれば、
僕の手が楽してることがよく分かると思う。



次に見るべきは?
やっぱBSとか修正の類かな。

僕はタイピングがうまくない。
正確性も80%切るんじゃない?
だけどBSが近いおかげで、
ガンガンミスタイプを修正しながら、
結果速い。
(BSに甘えてるともいえる)

そして誤変換の修正をするときの、
カーソル戻して、選択して、再変換して、
候補を選んで、確定して最新部分に復帰する、
一連の動きが流れるように動いてることを、
観察すると良い。
同時にあなたのキーボードで同じことをやってみれば、
いかに複雑な動線で、しかも時間がかかるか分かると思う。

編集モードは手を殆ど動かさずに、
色んなショートカットを呼び出せる。
そして組み合わせの動線が良いように、
カナ部分並みに練られた配置になっている。

だから修正もガンガンしながら書いていっている様が、
観察できると思う。

言いたいことを初手でうまくいえるとも限らない。
だけどとりあえず自分の外に吐き出して、
それを見ながら修正する。
そういうこともやりやすい配列だ。


細かいところでは、
「、確定」「。確定」は地味に便利だと思う。
このおかげで、余計なエンターを打っていない。
ブロック終わり、文末部分はおおむねひらがなで終わるから、
変換せずに句読点確定していることが多いね。

TYで候補選択してる所も地味にすごい。
ホームポジションから手を動かさずに、
候補選択できる配列は他にないよな。
(カタナ式を除く)


薙刀式は中段下段に重心があり、
上段にはあまり重心がない。

親指との組み合わせが多いから、
上段はそれから遠いからだ。
その、手首を置いたあたりの重心を使う感じも、
動画から感じられるかも知れない。


一個一個のカナの配置を検討するよりも、
そうした「全体の感じ」のバランスの良さこそが、
薙刀式を使ってて気持ちいい所だ。

そんな風に動画を見ると、
優れた部分がわかりやすいかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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