2024年03月20日

【薙刀式】そ、ろ、ほの単打

薙刀式の、そ、ろ、ほが単打にあることは、
わりとこだわりだったりする。
頻度だけで行くとシフト側で当然のカナなんだけど、
B、A、Zのような端っことはいえ、
単打においてるのはこだわりの部分。


それぞれ、
そう、ろう、ほう
を単打二打で打つためだ。

もちろん、
それ、そん、ろん、ほん
なども単打二打。

たとえば、

そういうこと
それはそれ
そうだろう
そのほうが
ほんとう
ほうほうろん

なんかが単打で打てるようになってるわけ。
(だ、の、が、は人差し指のシフトないし同時)

これらを単打で打つべきだと考えている。
なぜかというと、
「高速の概念」だから。


概念や言葉には、それが持つ速度のようなものがあると僕は考えている。
つまり全ての概念や言葉は、同じ速度ではない、
と考えている。
速い言葉と、遅い言葉があると思うわけ。

速い言葉は、簡単な言葉だ。
代名詞はその代表だ。
わざわざその指している内容の言葉を使う代わりに、
それ、あれ、これなどと、
省略することで思考を高速化するわけだ。

子供が使いやすい言葉、
あるいは衰えた老人が使いやすい言葉は、
高速な言葉だと思う。
使うのにエネルギーが少なく、適用範囲が大きいから、
言葉のコスパがいい、ともいえる。

すぐ主語が大きくなるタイプの思考なんかは、
コスパのいい高速な言葉だけで考えられている、
と僕は思っている。
思考が雑なわけだね。

遅い言葉、つまり難しい概念、
世界を切り分けて小さい範囲に限定された概念は、
扱うのに時間がかかるため、
馬鹿=思考のエネルギーレベルが低い人は、
使いこなせない。
だから馬鹿は主語が大きくなる、
などと僕は考えている。

思考する、
とは、遅い言葉、限定的な言葉になるように、
世界を切り分けて、
その言葉を言い換えたり組み合わせたりしながら、
繋いでいくことだと考えられる。

その繋ぎは、高速な言葉が多いと思う。


たとえば、
高速な言葉を上段、低速なものを下段に表記すれば、
上の一行は、

その  は、高速な言葉が多いと思う。
  繋ぎ

な感じだろうか。
このとき、「その」とか「こうそく」なんかを、
僕は高速で打ちたいんだよね。

簡単な言葉、高速な言葉だからね。

だから、「そ」は単打であるべき、
と僕は思うわけ。
もし「そ」が、頻度(0.9%)だけで評価されるなら、
どう考えてもシフト側だ。

事実合理的設計の、
新下駄…(S;)
飛鳥…(右;)
はそれを反映させている。

シン蜂蜜小梅…T
は打ちづらいが単打に出してるのは薙刀式に近い?

親指シフト…N
新JIS…Q
濁音のために単打側に出している意図があるため、
頻度とトレードオフしてるわけではなさそう。


同様に、「ろ」(0.6%)「ほ」(0.4%)を見ていくと。

新下駄…(VL)、(AK)
飛鳥…(右:)、:
と単打とは言い難い位置だ。
飛鳥の「:」は;の更に一個外。冷遇だね。

シン蜂蜜小梅…V、X
はなぜか薙刀式と考え方が近いね。気づいてなかったわ。

親指シフト…(左C)、.
新JIS…【N】、【E】
親指シフトの「ほ」は濁音のために単打側。
まあ冷遇だろう。

シン蜂蜜小梅だけが例外的だが、
その他の配列ではやはり裏に回っている。



「そ」「ろ」「ほ」に関しては、
薙刀式はそのようなこだわりがある。

シン蜂蜜小梅にも同様の考えがあるかもしれない。
(前身となる小梅配列の設計方針は、
http://8x3koume.na.coocan.jp/koume/how_to_make.html
に詳しいが、具体的なこれらのマイナーカナをどう決定したか、
までは探せなかった)
薙刀式と同様、「う」「ん」は右手にあるため、
それとの連接を考えて左手側にいるのも、
薙刀式と似ている。

あるいは、高速な言葉なんて話は聞かなかった気がしたので、
単に感覚的にそうした可能性もなくもない。


薙刀式でこれらを単打に出したのは、
最初に理屈があったわけではなく、
感覚的に単打にしたいなーと思ってたからだ。
飛鳥や新下駄を触った時に、
シフト側にいることに違和感があったから。

で、しばらく単打に出して使ってるうちに、
簡単で単純で根幹にある高速な言葉がある、
のような理屈に気づいたのではないかと思う。


もちろん、
配列は文字の有限個椅子取りゲームであるから、
他のものを重視したバランスの配列もある。
だけど、
高速な言葉と低速な言葉の話は、
ほとんど聞いたことがないから、
これは僕の独特の方針かもしれない。
(飛鳥では語尾は倍速になりやすい、
という話があったが)


というわけで、
最近これが単打でよかったなー、
などと思ったので整理してみた。
posted by おおおかとしひこ at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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