2024年03月24日

【薙刀式】ふとした疑問に答えるシリーズ

Twitterでみかけたので。


> 薙刀式も「きあん」は「ぎん」に化けるよな。

薙刀式のオリジナル版は相互シフトを採用しており、
「き」と「あ」をロールオーバーしない限り「きあ」になり、
「ぎ」には化けないようになっています。
ロールオーバーするかしないかをとっさに決められるのは、
人差し指だろうということで、
人差し指シフトになっています。

ただ、拗音や外来音など、
人差し指以外のロールオーバーもあるため、
すべてがうまく行っているわけではないです。
ただ頻出なものは大体重なりにくいようにしてあります。
v10以降の調整はほとんどがそれですね。

なお、
「きあ」の2連接は頻度でいうと少なめのため、
仮に化けたとしても統計的被害は少ない、
と考えます。
もちろん、少なめだから練習しづらいこともあるので、
気になるなら都度集中練習するべきです。
人差し指なのでコントロールしやすいと思います。


> これは単打ありの同時押しの宿命だな。

宿命でもありますが、
同時打鍵ロジックを変更することで、
ある程度カバーできることもあります。

新下駄の場合は、化けを防ぐ方法は、
「意図的にその連接をゆっくりにする」
ことと明言されていて、
薙刀式の場合は、「ロールオーバーしない」
ように判定ロジックを変えています。


また、打鍵を速くするには様々な方法があり、
1. ロールオーバーありで速くする
2. ロールオーバーなしで速くする(離しを確実に入れる)
が考えられますが、
1だけが打鍵を速くする唯一の方法ではありません。
簡単で効果が高いため、
またqwertyではそれだけで速くなるため、
それだけをやってしまって速くなったと勘違いする人もいるでしょう
(僕も含め)。
しかし実際には2ができて、1と使い分けられるようになって、
はじめて完全な速さを手に入れたことになると考えます。

実はキーにはオンとオフの二つの動作があるのだ、
と理解することが、キーボードを理解することです。
(自作キーボードのファームQMKでは、
それぞれのイベントを取得して処理を書くことができる)

1のみを極めるならば、
カナ配列では月配列系、いろは坂がそれに相当します。


> 「じゃ」が人差し指の守備範囲で3つ押さなければならないように見えるのが謎。

じゃ=しR+濁点J+やH
の同時押しです。
HJは、人差し指中指で押す最適化を推奨しています。

「ゃく」はそのまま人差し指でH、
「ゃあ」は手を戻して人差し指でJ、
などのように、そのあとの連接の流れも良いですね。
posted by おおおかとしひこ at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック