2024年03月30日

【自キ】振動の制御シリーズ

いろいろな材料をいろいろやってみて、
なんとなく分かってきたこと。


材料によって、振動が変わる。

・マステ
振動が柔らかくなる。とがりが消えてまろやかになる。
逆にいうと、個性を殺していく感じになる。

・養生テープ
マステよりも濁りがきついかな。

・シリコン
振動の周波数特性はあまり変わらないかわりに、
遅延が発生しやすい。
ざっくりいうとビヨーンってなる。
柔らかい印象になるが、遅延しているわけだ。

・鉛
あらゆるものの振動周波数を殺す。
デッドニング最強。
とくに細かいもの(振動エネルギーの高いもの)の、
殺し加減が著しく、ビビリ振動を殺して、
全体的に低めになる。
面積を工夫することで、その加減を調整できるっぽい。

・真鍮
それ自体が振動する?
気持ちの良いカーンって高い感覚になる。
これで発生したものを、いかにしてノイズを殺していくか、
が最近ずっとやってることだな。


また、PCB自体が振動していることもわかった。
スイッチの打鍵を受けて、
1.6mmガラスファイバーが振動しているわけだ。
これらを調整するにはいくつかの方法がある。

・テープMOD
マステを一重〜三重に貼る。
全体にマイルドになるのはマステの性質っぽい。
ただし濁って低くなり、個性としてはつまらなくなる印象。

・バーガーマウント
PCBを固定しているスペーサーとPCBの間に、
何かしらを噛ませる方法。
マステ、養生テープ、シリコンを試した。
上であげたようなそれぞれの材質の感じになる。

・鉛をPCBに貼る
テープMODの更に版。
かなり振動が収まるが、反面個性がなくなり、
詰まらないフツーの打鍵感になることが判明。

今やってるのは、1キーあたり5mm角の鉛シートを貼ることで、
殺しすぎず、ビビリ振動を取る方式。



最近やった調整で良かったのは、
トップハウジングの天面の狭いところ、
ステム両肩が当たる部分の表に真鍮がくるように、
両面テープで固定して、ナイロン製デッドナーと挟むやり方。
戻りがパキッとして、クリアな打鍵感となった。

ただしこれが高周波のノイズを生むため、
PCBに鉛を貼ったら取れることがわかる。
ただ15mm×5mmの鉛だと、取れすぎて個性がなくなるので、
5mm角くらいに小さくしたら、
いい塩梅に個性が出たままデッドニングできた。



…自分、何をやってるんだろう。
だけどこの打鍵感(打鍵音も)は、
見たことも聞いたこともないやつだ。
もう少し詰めたいのだが、
まだアイデアはない。
posted by おおおかとしひこ at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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