2024年03月28日

【薙刀式】人間工学の敗北

そうそう、先の動画の序盤の話で、
このことを議論しようと思ったのであった。

エルゴノミクスキーボードを使ったら、
あまりに左手を動かさないため、
左手が臭くなった話。
https://m.youtube.com/watch?v=APlhjkwwHjo&t=363s&pp=2AHrApACAQ%3D%3D

人間工学はまだ過渡期である。
ベスト解ではなくベター解に過ぎない。
そのことをみんな忘れてるのではないか。


少なくともキーボード打鍵に関しては、
僕はエルゴノミクスはとても遅れていると感じている。

「最も楽な、ひとつの同じ姿勢で打鍵し続ける」
ことは間違いだと考えている。
これでは姿勢的な寝返りが打てないからだ。

仮に最も楽な姿勢が唯一存在するとしても、
それをやり続けたら、
それらに関連する筋肉が疲労しまくり、
他を使わずに無駄である。

僕は、打鍵姿勢のエルゴノミクスに関しては、
複数の姿勢を連続的に寝返りして、
負荷を分散させていくのが正解だと考えている。


自作キーボード勢は、
慣れれば慣れるほど、
毎日違うキーボードを使うことで知られている。
これも無意識に、同じ姿勢を使い続けることが、
悪であるとわかっているからだろう。

筋肉の凝り固まりや癒着は、
同じ姿勢をし続けることで生まれる。
蓄積すると元に戻りにくくなり、
ますます凝り固まりが進む。
それを職業病とするには愚かすぎる。

寝返りを打つようにすればいいのだ。


動画のMicrosoftのエルゴノミクスキーボードの問題は、
左手を二時間半動かなさいことから発生している。
そんなん床ずれになるわ。


どんな姿勢が最も姿勢的寝返りを打てるか?
僕は最近ずっとこのことを考えながら、
グッズ開発をしたりしている。

キーキャップは、おそらくドームが確定的に良い。
なぜなら、同じ打ち方を強制せず、
運指の都合でいろいろな場所や角度で、
撫で打ちしやすいからだ。

タイピングする時だって、
足を組んだり腰の角度を変えたりする。
そんな風な、体勢を変化させながらも、
ずっと打ち続けられるような、
心地よい体勢を保つグッズはつくれないのかなー、
と、3Dプリントで試している状態。


今のところ3つに集約されつつある。

1. 机から懸架式の低い面、バビロン
2. 机から懸架式の、モバイルアームレスト
3. 膝上に、アームレストを置くやりかた

3のプリントが間もなく上がるので、
これからテストの予定。



同じ姿勢を続けないことが、
エルゴノミクスである。
これは、これまでのエルゴノミクスの常識の、
真逆じゃないかとすら思う。
従来のエルゴノミクスは、静的姿勢しか問題にしていない。

タイピングは動的な運動であり、
動的なエルゴノミクスを考えるべきだ。
そしてそれは、同じ姿勢を保つことではなく、
動的に変化し続けることで、負荷分散をするのだと思っている。
posted by おおおかとしひこ at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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