まずは頭の中にある構想を全部外にぶちまけろ。
頭の中でこねているから、
小さくまとまってしまうのだ。
大きなスケールの話を書きたかったら、
頭の中でこねくり回さずに、
いったん外に全部書き出してみることをお勧めする。
つまりは、脳内のキャパよりも、
話のスケールのほうが大きいということだ。
脳内で収まる、こぢんまりした話ならば、
脳内でこねくりまわしているうちに完成するだろう。
それが出来るのは、経験上15分くらいまでかな。
それ以上考えるには、
どうやっても構成を頭から尻まで通したり、
プロットや見取り図を書かないと、
できないと思う。
つまり、
脳内だけで収まりきらない、と僕は考えている。
脳に収まらないだけの話を書くことが、
ほんとうに話を書くことではないか、
とすら思っている節がある。
だから、
構想して思いついたものは、
すべてノートに吐き出してしまうことをお勧めする。
案外、
「同じ場面、似たような場面」のことしかなくて、
必要なつなぎの場面を考えていないことが、
とても多い。
決めになるような大事なシーンのことならば、
何バージョンでも考えるくせに、
それと別の決めのシーンの間の、
微妙な設定の部分とか、
説明部分とか、
頭の片隅にも上がっていないことが、
とても多いのだ。
だから、
「まず全貌を俯瞰する」ために、
全部吐き出すことを、お勧めする。
思いのたけもあるだろう。
構想していて、アイデアが繋がってくることもあるだろう。
それらを全部とりあえずノートにぶちまけておくとよい。
あとでそれらが有機的につながったり、
順番を変えつつも、本質を保ったまま、
別物として降ってきたりするからね。
そして、一番効果があるのは、
脳そのものにだ。
あるアイデアAやBが頭の中にある状態では、
新しいCやDを考えつくことは難しい。
だから、
脳の作業エリアをあけるために、
外に出しておくのがよい。
メモやノートは外部記憶替わりになるというわけだね。
それくらい、
人間が一度に頭の中で考えられる量というのは、
しれてる、と僕は思っている。
とくに僕はキャパが少ないのかもしれない。
小さなことはメモしているが、
全体を見るのに時間がかかったりする。
ストーリーをつくることが得意な人は、
わざわざそんなことしなくても、
自動的につむげるのかもしれない。
僕は無理なので、
何回も全体を俯瞰するようにして、
あいてるところや詰まっているところを、
発見するようにするのみだ。
まずぶちまけろ。
整理はあとでできる。
定期的に頭の中を空にするんだ。
そうしたら、
何が足りないか必然的に見えてくる。
2024年04月28日
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