2024年04月03日

【薙刀式】なぜ新配列はqwertyローマ字より速く打てないのか

新配列勢がどんなに効率性を謳ったとしても、
なぜかqwertyローマ字に、短期的速度面で勝ててない、
という現実がある。

なんでなんやろ?


新配列勢で、
短期的タイピング速度が競技者並みに速いのは、
いろは坂配列、月配列、新下駄だ。

しかしいろは坂、月はタイパーによる記録だし、
新下駄のkouyさんもタイパーに片足突っ込んでるくらいは練習してるように見える。


もちろん、
そもそも新配列は短期的速度を求めるものではなく、
長期的速度を求めて楽になることが、
実戦という目的をはたすための手段のはずだ。

とはいえ、
長期的速度の競技がないので、
短期的速度で結果を出すしかないから、
一度は新配列を志したものは、
チャレンジすると思う。

そのときqwertyタイパーに負けたからといって、
彼らの努力ほどやったわけでもないから、
比較にはならないと思う。

そして仮に同じだけ努力しても、
なお新配列がqwertyに勝てないかも知れない、
と僕は考えている。


なにせ、qwertyは短期的には全指を縦横無尽に使うからだ。
短期的には全指を酷使するのは合理的だが、
長期的にはそうではない。
だから長期的な実戦を想定している新配列では、
どれも小指薬指は控えめだ。
この時点で、qwertyに短期的には負けるんじゃないか、
と思っている。

新配列がqwertyを凌駕するのは、
小指薬指が痛くなり鈍くなってくるくらいの分量なんじゃない?
それって、競技者ほど鍛えられてるよね。
何万打鍵とか平気なんだからなあ。


Twitterから。
> ステ吉@sokkichi
> 新下駄まあまあ使い続けてるけど、ローマ字入力よりはやく打てるようになってはいないので高速度向きという評価はどうかなあ 指の負担が少なく同速度で打てるという意味で短距離的なスピードではなく長距離的なはやさに強みがあると思うんだけど
> なんにせよ、ローマ字入力から新しい配列に鞍替えしたら、指の負担が減るのは確実だと思う 少なくともどの方式でもローマ字入力よりは日本語入力に適してるから

ローマ字の方が「はやく打てる」のは、
この人の中ではあくまで短期的な速度の話だと思われる。
長期的に新下駄の方がはやいなら、
「新下駄の方が速い」って言っていいと思う。

速打ちのイメージを、
タイパー競技に限定することはないと思うんだよね。
qwertyも長期的に速いというなら、
qwerty使えばいいし。
「新下駄の方が(長期的に)速いから使う」
でいいと思うんだよな。


まあRTCとか見ちゃうと、
「あれが速さだ!!!」と、
強烈に見えてしまうけど、
ウサギとカメじゃないけど、
カメの方が最終的にゴールするなら、
カメの方が速いと言っていいと思う。

ただ、それって一日程度じゃなくて、
もっともっと長期じゃないとわからない気がする。
一ヶ月とか?
そんな競技は現実的じゃないから、
eスポーツ的な尺で出来るものしか、
タイピング速度決定戦にならないんだよなー。


「タイピスト!」という映画で、
かつてのタイプライターコンテストを扱っている。
この時も、5分(だったっけ? 1分かも)の制限時間内に、
どれだけ打てるかを競っていた。
観客を入れて決着がつくまでを「見せる」には、
精々数分の競技がよいのだろう。

鈴鹿8時間とか、ツールドフランスみたいな、
長期レースは人気ないしコスパが悪いのかも知れない。
日本で唯一人気なのは駅伝くらいかな。

仮にコピー打鍵競技でやるにしても、
一日8時間と限って(休憩は適宜自分で)、
最低でも5営業日くらいやらないと、
「長期レース」にはならないんじゃないかなあ。
それでも勝つためにqwerty投入するかなあ。
一ヶ月だったら絶対新配列だと思うけど。


ということで、
体に負荷をかけないかとか、
打ってる時に楽とか、
そういう指標がクローズアップされることになってしまう。
しかし壊れずに高速を保てることが「速い」で、
いいと思うんだけどね。

ゼロヨンと24耐のクルマを比べて、
どっちが「速い」かを言ってるようなものだろう。


つまり、
相手の土俵で新配列は勝ててないだけだし、
qwertyもJISカナも、
自分が勝てそうな土俵でやってるだけ、
とも言えるのではないだろうか。



ちなみに薙刀式は、
コピー打鍵は速いのかな?
僕が創作にしか興味がないので、
コピー打鍵には何が必要かなどは研究していない。
ただ創作物語文においては、
十分使える道具であることは、
僕が実際に使ってることから保証する。

その時に、
自分の薙刀式は、自分のqwertyより速い。
測定によれば3倍速い。

競技者のqwertyと自分の薙刀式だとどうかな?
先日のKIHでは、
たのんさんや白狐さんのqwertyに、
日常文速度では勝てていないことがわかった。

とはいえ競技レベルで僕の薙刀式は彼らの半分の速度だから、
日常文で匹敵する程度に差を縮めてる、
薙刀式は優秀だと考えられる。

もともと「下駄配列」の由来は、
左右同時打鍵が下駄の歯っぽいこともあるが、
「効率性という下駄を履こう」
という意味でもあった。
その効率性の分いいぞ、ということだ。



競技で速くなりたければ、
どんな手段を使っても速くなればよい。
僕は効率よく思考しやすい、
薙刀式でずっと下駄を履く。
長期的に自分のqwertyの3倍速いので、
qwertyは捨てた。
他人のマシンで打つ時には、まごまごしてればいいや。
そこは本気の場所じゃないし。

こうした自分比較でよいのでは。

長期的に自分比で速くなるなら、
速いのだ。




とはいえ、新配列勢が旧配列勢を、
競技で負かしてぎゃふんと言わせる場面を見てみたいなあ。
8時間5営業日耐久レース、誰かやらないか。
miriさんに勝てるかなー。
どこまで喰らいつけるかは試してみたいね。
posted by おおおかとしひこ at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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