エネルギー保存則を考えれば、
振動する方が打鍵エネルギーが返ってこなくて、
指への負荷は減るはずだ。
これまで色々詰め物をしてきたやつを抜いたら、
ヌケが良い印象の打鍵感になったぞ?
詰めてたやつ。
・ボトムハウジングのLEDスペースに鉛積層
・ボトムハウジングの両横のスペースに鉛積層
・トップハウジングのリーフスペースにマステ積層
・トップハウジングの裏、ステム両肩が当たる部分に真鍮
・トップハウジングの表、天面に真鍮または鉛
・トッププレート裏に真鍮
これらはすべて質量を増して、
振動の振幅を抑える目的であった。
余計な共振を減らし、デッドニングする目的だ。
ところが、
バーガーマウントをシリコンでやると、
振動のヌケ感がよくなり、
これらの質量が重たさを感じるようになった。
じゃあ外したろ、
とひとつずつ外していくと、
どんどん軽やかになっていく。
以前から振動の雑味がノイズになってたので、
それを抑える方向にしていたのだが、
振動歓迎、軽やかにヌケる、
という感覚にすると、
バネそのものも軽くなり、
コーンと響くような感じになった。
あれー、デッドニング方向じゃなかったのかもしれない。
結局残った改造部は、
・30sバネ
・トップハウジングにPA12製のデッドナー
・ハウジング上下を両面テープで止める
・PCB下、ステムポールが当たる真下に真鍮ブロック
・トッププレートを1.6mm厚のナイロン製にして、
戻りを柔らかく吸収
・スペーサーとPCBの間にシリコンシート0.5mmを挟み、
バーガーマウントに(上下とも)
・隙間にポロン詰めて吸音
となった。
効果でいうと、
30sバネ、真鍮ブロック、デッドナー、バーガーマウント
あたりが大きいかな。
あ、スイッチが摩擦のほぼないTecsee RAWってのも、
効いてるな。
というわけで、ここ何ヶ月かやってきたほとんどを捨てて、
シンプルな?構成に煮詰まってきた。
何をやっても戻り振動を殺せず、
殺すのではなく抜けさせる、
ということを試したらうまく行った感じだな。
抜け感というのは、
たぶん、打鍵した力が返ってこなくて、
キーボード内での振動に転換されて、
音エネルギーに転換されて失われる、
的なことだろう。
だから音が良くなれば打鍵感はよくなるのかも?
打鍵感、なんもわからん。
この音では、静かなカフェでは無理だろうな。
そもそも真鍮仕込んだ時から無理なので、
なんとか出来るか工夫してみるかなー。
ボトムプレートのアクリル板の振動止めりゃいいのかも。
2024年04月03日
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