Twitterから。
「大人になったら大人の字書けるようになると思ってた」
https://x.com/i_am_not_chigyu/status/1775455381684429103?s=20
昭和の大人に比べて、
圧倒的に字を書き慣れてない人の字だね。
最短経路を筆が走ってないもの。
日本語は、縦書きと筆で発達した文字である。
だからそれで最短経路を走れるようになっている。
この人は縦書きで速く書き慣れていない文字だ。
日本語を書きまくってないのだ。
「働いてない人の手」みたいなことで、
その形にまだなってない。
だから子供の字なんだよね。
横書きで、丁寧に時間をかけてしか、
書いてない。
サラサラと達筆になるのは、
すごいから速く書けるのではない。
速く書いたら勝手に達筆になるように、
日本語の文字が出来てるんだよ。
僕の速筆は汚い文字ではあるが、
よく見ると達筆の構造をしている。
最速で書かず中速で書くと、
まあまあ達筆に見えるような文字だ。
ためしに書いてみた。
2行目なんかは文字数が多いから速く書く。
結果、中央線が揃っている。
中央線が揃うのは「きれいに見せるため」ではなく、
「速く書いたら自然に正中線が通る」
というだけのことだ。
昭和の親父たちの達筆は、
だから縦書きで速くたくさん書いた人の、
収斂進化なのだよ。
日本語の文字は、そういうふうに出来ている。
漢字は複雑だから大きく書かざるを得ず、
ひらがなは画数が少ないから小さく繋げて書く。
ペンの速度が速い一定になるように書けば、
文字は勝手に達筆に変形していく。
看板に書道の達筆が使われなくなったのも原因かもね。
酒、本、とか達筆の看板はたくさんあったし、
「本日休みます」「バイト募集」なんかの貼り紙も、
書道の上手い人がカレンダーの裏に書いてたものだ。
「卒業式」とかも書道だったよな。
それが打ち文字になって、
達筆を見る機会が減ったことも大きいかもね。
僕は、
この現象がキー配列に現れていないことに、
とても不満であった。
qwertyローマ字は、だから子供の字と同じだ。
それを大人の字になるような、
手の動きを最小にしてかつ繋げられるような、
キー配列が欲しかった。
ローマ字しか知らなかったからカタナ式でそうしたが、
カナ配列でさらに最短経路になるぞ、
と気づきカナ配列薙刀式へ至る。
漢直がさらに最短経路になるなら、
漢直をやるかも知れない。
qwertyローマ字をつくった人、
そしてそれを使っているほとんどの人は、
縦書きで手書きで文字をたくさん書き、
大人の字になってない人なのではないか。
手書きで書ける人が、キーボードを触りたがらないのは、
本能的に無駄な動きだとわかってるからだろう。
僕はずっとそう思ってたからね。
配列は変えられる。
経路を再編成できる。
薙刀式の動きがそのようになっているのは、
動画を見られたい。
もちろん最小という証明はできないので、
ベスト解ではなくベター解であろう。
だけど親父の達筆程度にはなってるぞ。
2024年04月04日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック