2024年04月04日

【薙刀式】達筆とは

Twitterから。
「大人になったら大人の字書けるようになると思ってた」
https://x.com/i_am_not_chigyu/status/1775455381684429103?s=20

昭和の大人に比べて、
圧倒的に字を書き慣れてない人の字だね。
最短経路を筆が走ってないもの。


日本語は、縦書きと筆で発達した文字である。
だからそれで最短経路を走れるようになっている。

この人は縦書きで速く書き慣れていない文字だ。
日本語を書きまくってないのだ。
「働いてない人の手」みたいなことで、
その形にまだなってない。

だから子供の字なんだよね。

横書きで、丁寧に時間をかけてしか、
書いてない。


サラサラと達筆になるのは、
すごいから速く書けるのではない。
速く書いたら勝手に達筆になるように、
日本語の文字が出来てるんだよ。

僕の速筆は汚い文字ではあるが、
よく見ると達筆の構造をしている。
最速で書かず中速で書くと、
まあまあ達筆に見えるような文字だ。
ためしに書いてみた。
BC22ECED-55E1-4EA3-9237-3CD46F7A67B6.jpeg

2行目なんかは文字数が多いから速く書く。
結果、中央線が揃っている。
中央線が揃うのは「きれいに見せるため」ではなく、
「速く書いたら自然に正中線が通る」
というだけのことだ。


昭和の親父たちの達筆は、
だから縦書きで速くたくさん書いた人の、
収斂進化なのだよ。
日本語の文字は、そういうふうに出来ている。

漢字は複雑だから大きく書かざるを得ず、
ひらがなは画数が少ないから小さく繋げて書く。
ペンの速度が速い一定になるように書けば、
文字は勝手に達筆に変形していく。


看板に書道の達筆が使われなくなったのも原因かもね。
酒、本、とか達筆の看板はたくさんあったし、
「本日休みます」「バイト募集」なんかの貼り紙も、
書道の上手い人がカレンダーの裏に書いてたものだ。
「卒業式」とかも書道だったよな。

それが打ち文字になって、
達筆を見る機会が減ったことも大きいかもね。



僕は、
この現象がキー配列に現れていないことに、
とても不満であった。
qwertyローマ字は、だから子供の字と同じだ。

それを大人の字になるような、
手の動きを最小にしてかつ繋げられるような、
キー配列が欲しかった。

ローマ字しか知らなかったからカタナ式でそうしたが、
カナ配列でさらに最短経路になるぞ、
と気づきカナ配列薙刀式へ至る。

漢直がさらに最短経路になるなら、
漢直をやるかも知れない。


qwertyローマ字をつくった人、
そしてそれを使っているほとんどの人は、
縦書きで手書きで文字をたくさん書き、
大人の字になってない人なのではないか。
手書きで書ける人が、キーボードを触りたがらないのは、
本能的に無駄な動きだとわかってるからだろう。
僕はずっとそう思ってたからね。

配列は変えられる。
経路を再編成できる。

薙刀式の動きがそのようになっているのは、
動画を見られたい。
もちろん最小という証明はできないので、
ベスト解ではなくベター解であろう。

だけど親父の達筆程度にはなってるぞ。
posted by おおおかとしひこ at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック