昨日出舎して、コルネv4を試打してきた。
ケースがつくだけで、
これだけ打鍵感がかわるんだなーと観察していた。
サンドイッチマウントは、
コストを基盤だけでなんとかするための、
電子工作的方法論だった。
なにせこれによってキット価格が1万円ちょいにおさまるのだ。
製造も気軽、買う方もまあこの価格なら、
というコストに関する妥協点だった。
そりゃケースはほしいよ。
しかし金属切削は10万クラスだし、
3Dプリントでも2万ですむかなくらい。
だから、
ケースなしが自キのデフォだ。
もし自キが最初からケース付きだったら、
キット4万、スイッチ+キーキャップこみで6万くらいになってたはずで、
ここまでの熱量は生まれなかっただろう。
だからサンドイッチマウントは、
コスパの点で有効だった。
コストを半分以下にしたわけだし。
でもね、
横からホコリ入るし、
水に弱そうだし、
すぐバキッといきそうでさ。
やっぱすぐにケースは欲しくなるよね。
MiniAxeをはじめてつくった時は、
初手で木製ケース作ったくらいだものね。
まあそのへんも「自作」だろ、
ということでこの界隈はごまかしてきたわけだよね。
それが、
恐らく最も数の出ているコルネに、
ついにケースがついた。
なんと射出成形ですって。
金型に1000万かかるやつ。
つまり、それだけ販売できると踏んだんだな。
メカメカしいOLEDは消えた。
故障の原因になると踏んだのだろう。
LEDはアンダーグロウは少なくとも消えたはず。
半田付け初心者の鬼門であるから、
なしにしたのも英断であろう。
そしてしかも半田付け済みモデルも売るってさ。
これはすごい。
つまり金で殴れば、
コルネの完成品が安定的に供給できるチェーンが、
出来上がったということになる。
もちろん家内制手工業レベルだけど、
自作キーボードがついに工業になったのだ。
じゃあその打鍵感はどんなもんじゃい、
と叩きにいってみたわけ。
僕はコルネv3のケースを自分で作った。
その時はいつもの、側面だけをつくって、
ボトムプレート生かしの構造になるタイプだ。
今回のケースは、側面と底面が一体化しているタイプ。
PCBのマウント方法は不明。
簡単なケースマウントかな。
フォームやらなんやらの改造キットも豊富で、
「いい打鍵感」を理解するのに最適なキット。
で、思ったことは、
「底面が残響板になる」ってこと。
ボトムのゴム足は外周にある。
つまり、ピアノでいうところの残響板が一枚ある構造だね。
この板が一枚あって、共振することで、
音が増幅する仕組みだ。
これを止めたければ、板の自由振動を止めればよい。
つまり、真ん中にゴム足をつけるのが手っ取り早そう。
そして、音とは振動でもあるので、
打鍵感への影響もあるのだな。
クリオネスイッチがついてたけど、
その打鍵感の後半の自由振動をうまく増幅して、
抜け感が出ていたように思う。
単に押して戻るんじゃなくて、
コン、をコーン、って感じに響かせる役目。
これによって、打つと気持ちいい、
が実現できていた。
なるほど、ケース、奥深い。
choc版も触ってみた。
感想は同じくだ。
ただしchocスイッチは相変わらずへぼい。
lofree ghostが装着できるのが今回の売りなので、
それ版を打ってみたが、
アルミボディの剛性がないぶん、
lofree flowに負けている感じ。
まあ、じゃあアルミボディ量産せえ、ということになってしまい、
またハードルが上がってしまうがねw
最近ずっと打鍵感の改造を試みているのだが、
ボトムプレートが残響板になり、
抜け感を作っていることはなんとなくわかってきた。
その振動を何かで抑えると、
振動が抑制できて、打鍵感が変わることもわかっている。
ということは、平面でないボトムをつくると、
また全然変わるってことだよな。
もちろん、材質によっても振動の共振が変わってくるだろう。
むずい、としかわからん。
ということで、
これから自キ始める人は、
コルネv4でいきなりエンドゲームだろうな。
これ以上やるには、
相当カスタムしないと難しくて、
上級者(マニア)しかついてこれないよなー。
2024年04月08日
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