論理配列に要求すること。
https://jorge-chang.hatenablog.com/entry/2024/04/12/013805
qwertyが秒10カナ出してるのは、
競技シーンだけのような気がする。
僕は競技シーンのコピー打鍵と、
創作自由文では、
全く異なることをやってると考えている。
コピー打鍵は考えてはいけない。
目の前にある文の意味を理解しては遅くなるからだ。
ダンスの譜面を見て体を動かすような、
意味を通さない身体の動きの制御だと、
僕は感じている。
だから僕はスポーツだと考える。
スポーツは考えてないバカのもの、
と言ってるわけではなく、
考える速度よりも、身体の動かす速度のほうが速い、
と感じているからだ。
考える速度を突破するために、
考えないようにして、
身体の反射的記憶だけでやることが競技である、
のように僕は考えている。
実際の競技では、僕はアマチュアレベルで、
秒5.5カナあたりでやめた。
もう少し速くなってドヤしたかったが、
この辺りになると、
意味を考えてたら遅くなることがわかったので、
考えてないタイピングに意味があるのか、
みたいに考えてやめてしまった。
この速度は人によるのかもしれない。
あるいは競技タイパーでも、
意味をとりながらやってるかもしれない。
ただRTCで使われるウェザタイを見てると、
意味のない電波文章に考えを引っ張られたら遅くなるから、
どこかで意味の理解は止めてるだろうなと想像する。
なので、
qwertyは競技シーンでは秒10カナ以上行くけど、
自由文を書く時はもっと遅いんじゃない?
と想像している。
トップクラスのタイパー
(競技シーンでは僕の2倍以上速い)でも、
日常文は僕の10%増し程度であったことを考えると、
自分の考えを表すときは、
5.5×1.1=秒6カナ程度ではないかと予想する。
(サンプル数が少ないので、
qwertyの速い人の自由文動画待ってます!)
これは、
漢字変換や文言の修正などの、
総合的な作業が必要なことと関係もしていると考える。
ただ競技速度だけ速くとも、
変換などで頭打ちになるはずだ。
どれくらいの時間が文字だけのタイピングに使われてるかは不明だ。
スペース押して確定押すまで、秒単位くらいは損してるんだろうか?
僕は自分の用途を鑑みて、
10分速の変換後の文字数を速度の単位に用いている。
だけどテキストチャットの単位は、
より競技シーンに近い単位がよさそうだ。
1分速(変換後)なのかなー。
これがアナウンサー速度の300行けば、
目的は達成?
ちなみにアナウンサーの速度は、
「用意された原稿を口で読む速度」のことを指す。
自分で考えて発言しているわけではない。
なお、現実にしゃべる速度より瞬間速度は遅い。
早口だと聞き取れないため、
ニュース原稿の読み速度は、
気をつけて落として、ゆっくり読むことが求められている。
(特にラジオは身振り手振りが使えないため、
テレビよりも遅く読む。
アナウンサーとはそのように無意識に訓練が行き届いている人のことだ)
その代わり、間欠的に話すリアルに比べて、
津波のように一定情報量が澱みなく来るので、
トータルで文字数を稼いでいる読みだ。
実際のテキストチャットでは、
もっと速くするべきなのだろうか?
秒10カナは、変換などを考慮していない、
コピー打鍵の数値であろう。
厄介なのは、
英語は、コピー打鍵であろうが実戦創作文であろうが、
秒間○打で測定できるのに、
日本語はそうなっていないことだ。
だからこれまで競技タイピングでは、
英語式の、変換を考慮しない競技をやってきた。
変換には辞書登録などの別のテクニックがあるから、
純粋な打鍵技術を競うための方便であろう。
だがそれによって、
「実際に日本語を書くこと」から、
乖離がかなり進んでしまったのでは?
というのが僕の考えだ。
考えない方が速い、
競技だけでしか存在しない打ち方がある
(運指の最適化、
わざと重い押下圧のキーボードを使い、
反動を利用して速度を出す、
大会前に全ワード練習しておき、その競技用のワード慣れをするなど)、
変換を考慮していなく、最終結果(日本語文)ではなく、
中間状態(IMEに流す前の素材)で戦っている、
などの乖離が、
結構あるんじゃないかと僕は考えている。
ほんとは「創作文速度コンテスト」がやりたいんだけど、
文章の質に基準がないからやりようがない。
(うんこちんちんとかオチなしとかの方が、
考えずに書けて速度を稼げてしまう)
というわけで、
肌感でいうと、
創作文での秒10カナは、日本人の誰もやってないのでは、
などと感じた。
秒7カナすら、人類に難しいのでは、
などと予測する。
不可能ではないだろうが、人類の限界の挑戦クラスだなと。
漢字含有率が20%(平易な文)として、
一漢字当たり2カナ必要だとして、
100字の文章に必要なカナは140。
変換を考慮しなければ、
秒10カナだとして14秒。
60秒で429字(変換後)ペース。
ちょっと非現実的だねえ。
速記でも無理?
そもそも人の脳はそんなに回転出来なさそう。
ものすごく集中した、
一日の10分間とかの限定能力になりそう。
ただ、考えの瞬間風速がものすごくて、
それをどうしても書き留めたい、
という瞬間は稀によくある。
そんな時に、秒10カナの配列があるなら、
役に立ちそうだ。
で。
秒5カナは、
おそらくどんな合理的なカナ配列でも、
達成できると思う。
(難易度の差はあるかもしれない)
そのあと、秒6〜7は、
個人の資質や合ってる配列かで、
決まるんじゃないかしら。
実際、
この領域はいまだ議論されたことのない領域だ。
そもそも速い配列、遅い配列ってあるのかな?
合理的な配列、非合理な配列はある。
だけど配列によって速度が決まってるわけじゃなさそう。
トップスピードが出せるのか?
ならあるかもしれない。
競技シーンで通用する配列は、
今のところできてなくて、
10分速ではデフォルト×タイパー以外では、
薙刀式が最速だ。(KIH動画の範囲で)
もちろん、たまたまの要素が大きいから、
もっと速い人や速い文もあろう。
薙刀式でもっと遅い時もあろう。
つまり、論理配列は、
客観的に比較可能な成果をあげてなくて、
「個人の感覚」に効いてる気がする。
その配列が合った人だけが、
「速くなった」「qwertyクソ」と、
言ってるだけかもしれない。
親指シフトは爆速と言ってるくせに、
いまだ薙刀式動画より速い動画があがらない。
上がったのは競技シーンのみだ。
そしてその基礎指力が違うため、
論理配列同士の直接比較ができないのが、
ややこしいところだ。
「個人の感想です」以上の客観的な評価をするため、
これまで論理配列サイドは、
競技シーンに挑戦しては、結局敗れている。
個人の資質が足りてなかったのか、
配列理論的に足りてなかったのかは不明だ。
で、「楽にはなった」と、
個人の感想レベルの話しかできていない。
結果的速度は個人次第で決まり、
そこへ至る運指ルートのエネルギーが少なくなるから、
「速く、快適になる」と感じる、
というのが僕の仮説ではある。
配列は結果的速度を決めるのではなく、
過程の速度を決めるもの、という感じ。
で、主観ばかり語ってもしょうがなくて、
動画なら共有できる客観やろと思い、
僕は結構薙刀式の動画をあげているつもりだ。
ここに理屈ではない実戦がある、という考え。
しかしテキストチャットという新たな「実戦」の需要に、
答え得る配列はあるのだろうか。
探索ははじまったばかりといえる。
2024年04月13日
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