2024年04月13日

【薙刀式】脳から出る速度2

そもそもこの議論をしたのは、
脳から出る速度と、結果的な文字速度は、
比例しないことを書きたかったからだ。


僕の手書きと薙刀式を比べる。

脳から出る速度は、
手書き>薙刀式だ。

漢直というのもそうだし、
そもそも概念単位を一筆書きで書けるし、
それは長年手書きでやってきた、
手慣れた塊で書ける。

タイピングにおける「ぐしゃっと潰す」
という言い方があるが、
打鍵塊を一気に打つ、みたいな意味だ。
それでいうと、
僕は手書きするときは、
概念の塊(単語、文節、ときに文)を、
一気にぐしゃっと書く。

薙刀式でもそれを目指したけれど、
10本も指を使うし、3段あるしで、
一筆書きにはならない悪運指がどうしても発生する。

なので100%にはならない。
体感6〜8割くらい?
でも手書きはたいてい100%だ。

この感じの差が、
脳内から出る速度の差になると思う。

手書きが漢直、すなわち漢字変換がいらないこともデカくて、
候補選択も文節伸縮もない。
一概念一筆書きが徹底できる。


ところが一方、
結果的な文字完成速度は逆転する。
10分あたりの変換後文字数比較だと、

手書き900<薙刀式1500

と圧倒的だ。

僕の手書きは大学生の平均300に比べて、
圧倒的に速いのだが、
それでも薙刀式の方が速い。
だがしかし、
「脳に直結している感覚」は、
手書きの方が遥かに上なんだよね。

漢字変換を挟んだり、
10本も指を使わないといけなかったり、
エディタやPCの操作が必要だったり、
電源コードを確保したりなどの、
いろんなノイズが挟まることが、
その直結を妨げているのだと思う。

どっちが気持ちいいか、
どっちが質の高い文章を書けるかでいうと、
手書きだ。


僕が速度競争に参加せず、
そこまで重視していないのは、
薙刀式がまだ手書きの脳から出る速度に、
達していないことが大きい。

速い速いいうても、
所詮手書きの方が速いやん、
と僕は考えているので。

この「速い」は、当然結果的文字速度のことではない。



文字が完成する速度さえ速ければいいのかな?
それが0.1%でも上がることがいいことなのだろうか?

そうじゃないところ、
脳から出る速度を速くできないか?
なんて考えてるのは、
薙刀式だけ?

誰もこんな議論してないしなー。


僕は書く時も読む時も脳内発声がないため、
音に依存しない思考をしているようだ。

脳内発声がある人は、
一つの音=1アクションの配列を好む傾向にある。
親指シフトがいまだに好まれるのは、
1アクションで濁音半濁音を含む1音を出せるからだ。
(拗音や外来音などの1モーラ2文字は出せない。
それが出来るのは、新下駄、シン蜂蜜小梅、薙刀式だ)

こういう人は、音合わせで考えるのだろうか?
それとも、音があってもなお概念塊みたいなものがあり、
僕のように考えるのだろうか?

脳内を開いて見ることができないので、
思考の様式が同じなのか異なるのかも、
なかなかわからないね。

だから、この辺の脳との直結具合の議論は進まないし、
主観でおしまいになりがちだ。



理想は、
脳への直結具合が良好で、
1000前後をキープできるデジタル入力法であろう。

結果的速度はそれほど重要じゃないんじゃないかな。
300じゃ困るけど、600〜800あれば十分だろう。

それよりも、脳から出たものに、
なるべくゴミがつかないものがいいと思うんだよな。
腐ったり蒸発したら意味がない。

僕が漢直に希望を持っているのは、
まさにこの部分で、
だけど既存の漢直はカナ部分に弱点があるので、
薙刀式ベースで漢直できないのかなーと、
ずっと妄想している。
posted by おおおかとしひこ at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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