2024年04月21日

【薙刀式】斜めバビロンの有効性

何日かテストして分かったこと。
「肩が前に出にくいので、巻き肩予防になる」
ことが効果として一番大きいと思った。


仰角9度のキーボード空中庭園、斜めバビロン。

従来のバビロンは、
日本の「タイピングには高すぎる机」から懸架して、
机より10センチほど低い面に板を渡し、
前腕を水平にして打鍵できるギアである。

これでエンドゲームかと思っていたのだが、
まだ肘に負荷がある気がした。

タイピングしまくると、
肘をどんどん伸ばそうとする感覚がある。
エンジニア座りと呼ばれる、
腰を前に出して腕を一直線に伸ばす姿勢は、
肘を無意識に保護しようとしてる可能性がある。

なので、逆に曲げて安定させることはできる?
というのがこの設計の目的。
机面から接続される、
斜めの仰角面をつくれれば、
肘を曲げた姿勢で安定して打鍵できるのでは、
という仮説だ。
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結果、肘の保護にはなったが、
それ以上に意外と効果があったのが、
巻き肩だ。


巻き肩は腕を前に出して、
その姿勢でタイピングし続けることで起こる。

筋肉が凝り固まり、
小胸筋や前鋸筋などの、腕を前に出す筋肉が固まってしまう。
このため、
肩を後ろに引けなくなり、
自然体になってもなお肩が前に出てしまう、
という現代病である。
放置するとストレートネックに発展して、
より症状はひどくなる。

これを治すストレッチはいくつも提案されているが、
「そもそも肩を前に出して、
腕を前に出してタイピングする姿勢」
が犯人なのだから、
これをしなければいいわけだ。

斜めバビロンならそれが可能になる。

左右分割距離にすることで、
肘を十分に開いた状態で曲げて、
手を胴体に近づけられる。
このことで、
肩を前に出す必要がなくなり、
巻き肩の姿勢ではなく、
肩の自然な前後位置で打てるようになるわけ。


思わぬ副産物であったが、
狙いは「正しい姿勢」であったから、
まあ結果オーライだ。

あとは長時間打ち続けることで、
腰が大丈夫なのかとか、
別の要素を確認する必要がある。
逆に、姿勢が正しすぎて、
モニタスタンドがない机に直置きだと、
首が痛くなる説もある。
あちらを立てればこちらが立たず、
という関係になってしまっているなあ。


僕が気にしているのは、
なるべく姿勢的な寝返りを打ちながら、
うまく負荷分散していくことだ。

足は組めるし、腰の位置はいくつか解があるから、
浅く座りすぎなければ、
わりとこのままうまく回転するんじゃないか、
と考えている。
ちょいちょい座りなおすときに、
肘の角度などが変わって、
負荷分散している感じがある。


天キーまでに動画つくれたら作りたい….

渡している板がカツラで、
柔らかくコトコトになるので、
響きが気に入っているんだよなあ。
少なくともファストフード程度の音環境ならば、
うるさくはならないっぽい。
静かな高級喫茶店とかじゃ無理だけど、
ふつうの若者のいる程度のところなら、
まあ騒音にはならない。

だいぶ実用的になってきた気がする。
posted by おおおかとしひこ at 09:01| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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