2024年04月22日

【薙刀式】親指シフト×Japanist≒qwerty×ATOKという証言

ふむ。なかなか興味深い証言だ。

IMEの性能が時代を経るに従ってよくなったため、
トータルの文書作成速度は同じくらいでは、とする説。
https://x.com/yoshihiroyoneda/status/1781916608799424885


そもそも親指シフトは単文節変換を前提としている。
そのIME(当時はFEPといったらしいが)は、
Japanistというものだ。

現在主流の連文節変換は、このあとから発明されたもので、
現在の方が性能はいいだろう。

Japanistで無理やり連文節変換かけるとどうなるんだろ。
二文節以降はぐちゃぐちゃになるんかな。

単文節変換は最初は僕はあまり使ってなかったけど、
確実に変換できるので、
最近はほとんどそれ。
連文節変換は戻って確認するので、
目線が行ったり来たりするのがうざい。
思考は順次で行われるのに、
ループが入る感じがうっとうしい。

でもたまに指が長いものを書く時があるので、
単文節変換でも連文節変換でも両対応できる、
現在のIMEは良くはなっていると考えられる。
(それが進化を止めてることへの批判はここでは置いておく)


この、良くなってるぶんの利得くらいが、
ちょうど親指シフトとqwertyの差分くらいでは、
というのが、
オリジナル時代からの親指シフターの意見である。

なんだか夢のない結論だねえ。


一分一秒を争い、
秒何打鍵かに命をかける、
専業オペレーターや競技者でもない限り、
所詮はその差くらいということだ。

だから僕は、
秒単位の競技に興味がない。
あれはゲームだ。
タイパーはゲーマーだと思っている。
もちろんゲーマーに負けて悔しいのだけど、
ゲームは本質とズレてると思う。

本質は、
一時間とか一日単位での、
作業効率の話よね。
なんなら年単位でもいいよね。

仕事が秒収や分収ならタイプウェルに命をかける。
時給制なら時間あたりを見るだろう。
僕は、スケールは年収くらいでいいと思うんだけどね。
月給あんまり気にしたことないし、
僕の作るものは月で作るものではないし。

少なくともこの証言の範囲では、
速度的には日や月単位では、
現代とどっこいだった、
ということを示唆している。



となると、
「親指シフトがとてつもなく速かった」
という目撃証言と矛盾しない?

たぶんそういう人は、
qwertyやJISカナで、
「現代の基準から見て猛烈に遅かった人」なんじゃない?

現代ほど全員がキーボード入力をする時代ではなかったから、
JISキーボードを、見ながらポチポチ打つレベルで、
たぶん300字(変換後)/10分とかだったのでは?

だとしたら、
当時のコンテストの親指シフトの速度900に、
叶うわけないものね。

当時の非親指シフト派は、
Japanistよりも性能の悪いIMEを使ってたとしたら?
たとえば候補の学習すらしなかったとしたら?
そこの差もあったのかもしれない。


僕はずっと前から、
「親指シフトが速かった」ということについては、
そんなわけないやろとずっと思ってるのだが、
当時の普通がもっともっと遅く、
基準が低かったと想像すれば、
辻褄は合うんだよなあ。

当時の動画がないのが悔やまれる。
せめて当時の平均的な速度記録があれば。



未来になって、
もっといい方式が発明されたとして、
現代のトップqwerty×MS-IMEと、
その方式が同じくらいになったりしてね。
そして老人が、「昔のqwertyは猛烈に速くて…」
と言ってるかもしれない。

ということで、動画残すの大事。
時代や環境を超えられる。



薙刀式の創作打鍵速度は、
最大記録で1980字(変換後)/10分、
平均的な巡航速度で1500程度。
(これは人による。800〜1200が中央値になる予感があるが、
データが少なくてなんともいえない)

年何万字くらいだろう。
いつか統計取ってみるかー。


親指シフトやqwertyやJISカナ×現代のIMEで、
これより速いというなら是非動画を撮らせてくれたまえ。
1700はたのんさんのqwertyを撮らせてもらった。
その先を知りたい。

10分前後は、動画撮影と編集の手間を考えたものだけど、
ほんとは一時間とかやってみたい。
そのうちやります。
posted by おおおかとしひこ at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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