2024年06月17日

逆算すると、スケジュールはタイト

二幕をスケジューリングしてみよう。
何を書いていいか分らない二幕でも、
案外スケジュールはタイトだと俯瞰できる。


仕事のスケジューリングは逆算だ。
ここまでにこれが出来ていないといけないとか、
これのデッドラインはここまで、とか、
そういう線引きで行われる。
何にどれくらいかかるか見積もり、
段階のデッドラインを引いていく。
これをやるとよい。

つまり、
二幕の展開のうち、
何段階かの段階をピックアップしておき、
「〇〇ページまでには、これを終わっておくこと」
などのように、
二幕全体を俯瞰するのだ。

こうすると、
案外「〇〇までをあと3ページで終わらせること」とか、
「〇〇と〇〇を計5ページで書くこと」
などのように、
スケジュールがタイトになってしまう。
驚くほどね。

二幕で困ることは、
この先ずっとどうしていいか、分らないことだ。
暗黒大陸の真ん中に放り出されたような感覚になることである。
そうじゃなくて、
〇ページまでに〇〇を成功させるとか、
〇〇ページで〇〇がやって来るとか、
それが最初から決まっていたら、
せいぜい〇ページ先を予定しながら動くしかないではないか。
つまり、タイトなスケジュールをこなしていく感覚になるわけだ。

もし何を書いていいか困っていたら、
逆算でスケジュールを引いてみるとよい。
(スケジュールといっても実際の執筆スケジュールじゃなくて、
作中にやらないといけないことね)

そしたら、急に締め切りが設定されて、
「あと2ページでこれを書かないと次が来ちゃう」
という風になるので、
獏として進まないより、ましなことになると思う。


「アフロ田中」のモテナイ大学生時代のとき、
クリスマスイブに彼女とデートから逆算すると、
〇週間前にやっておかないといけないこと、
その〇週間前にやっておかないといけないこと、
などを考えると、
今週中に合コンしないと間に合わない、
というハードスケジュールが出てくるやつがあった。
そういう感じ。

これから何をやるべきか分らない状態では、
ぼーっとして時が進むのを見守るだけだが、
〇〇までに〇をやっておかないといけないハードスケジュールだと、
これをやって、次にこれをやって、
というハードワークになる。

〇〇までに彼女と仲良い場面になり、
〇〇までに一回失敗し、
〇〇をやるために〇〇をやる必要がある、
などと逆、逆からつくっていくと、
二幕でも足りないことになっていて、
それらの一部を一幕でもやらないといけなくなったりする。

まあ、あとは足し引きして、二幕で描くのは何が全部であるべきか、
精査したほうがいいかもしれないがね。
(強調したり省略することを選ぶことになるだろう)


というわけで、
次に今何を書くべきか、迷い、分らなくなってしまったら、
逆算でここまでに到達していないといけないこと、
という見方をしてみることをお勧めする。
案外パンパンなスケジュールだぜ?
posted by おおおかとしひこ at 06:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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