2024年05月03日

映像は現実の代わりをする

映像は現実ではない。
代わりである。

代わりということは、現実ではないもののほうが面白い。
このVR映像は、おもしろいよね。
核爆発の体験VR。
https://x.com/worldsokuho/status/1785610610417541151


もう一度言うと、映像は現実ではない。
だから、ドキュメンタリではないのだ。

現実にあることを現実のように撮っても、
「現実の代わりをするもの」として面白くないのだね。

なぜなら、
「現実の代わりをするもの」は、
このような死の疑似体験すら可能だからだ。

現実でこんなものを見たら死は確実だが、
映像においては、
この禍々しきものを観察できる。
「現実ではできないが、
映像世界、フィクション世界ならできること」で、
勝負すれば、
「代わりとして面白いもの」のアイデアを出せばいいんだよ。


死の疑似体験VRは同様に面白そうで、
侍が剣で切られるVR、
マイクタイソンに連打されるVR、
総合格闘技やプロレスラーに技をかけられるVR、
銃を撃たれるVR、
交通事故疑似体験、
F1ドライバーやマン島GPの、ファステストラップから事故、
戦闘機のミサイルでやられるVR、
ザクがガンダムに撃墜されるVR、
月着陸失敗VR、
山登りの滑落VR、
なんかは、
すぐに作れそうだね。

現実にできないこと、
自分ができないことを体験できるから、
映像はおもしろい。


だとすると?

映画は、何の代わりをしてる?

それを突き詰めればいいんだよ。
その「何」が、コンセプトだ。
posted by おおおかとしひこ at 04:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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