なんだか鴻江理論のうで体/あし体という二種の分類が、
僕ともりやんさんの間でかなり信憑性が高まっている。
似たような体の分類ってなかったっけ、と思い出したら、
4スタンス理論とか流行ったよなと。
「人には生まれついた体の体質がn種類ある。
それと違うやり方で指導されてもうまくいかないし、
合っているやり方ならば伸びるのだ」
という神話のようなものは、
なにが元祖だっけ。
4スタンス理論はn=4、
鴻江理論はn=2だ。
体ではないが星座占いだとn=12になるね。
この仮説は、
「なぜ世の中にあるメソッドを試してもうまくいかないのか?」とか、
「なぜ体育が苦手なのか?」とかの、
素朴な問いに答えを明快に出している。
「他の体質の人用のもので、あなたの体質用ではないから」だし、
「教師のやり方があなたの体質と違う指導だったから」というわけだ。
この明快さと、
集められた例の豊富さによって、
この疑似科学はかなり信憑性がある。
とりあえず疑似科学と言ってみた。
科学的調査が行われたわけではなく、
その機序も不明だからだ。
あくまで経験知であり、必ずしも正しいわけではない。
ただ、何かしら正しい気がする、
オカルトよりも正しく世界をとらえている、
感覚はある。
鴻江理論は、うで体/あし体と、
両極端な2つに世界を分けるから、
とても簡単で議論しやすい。
ほんとかどうかは置いといて、
かなり信憑性が高くてビビる。
しかし、4スタンス理論も4つだから、
相当楽に世界を分類できる。
でもひょっとしたら3つかもしれないし、
12かもしれないし、
そもそもそんなことは間違っていて、
もっと確からしい理論があるのかもしれない。
実は血液型がそうなのだ、かもしれないし、
まだそれは棄却されていないだろう。
(そもそもギリシャ〜錬金術では、4元素理論に基づいた、
4体液説があったわけだしな)
ちなみに、
僕は4スタンスだと、B2に属する。
異なる側の手と足を使うとよい、クロスタイプのようだ。
とくに体の動かし方に関する資料があったので貼っておく。
http://www.4stance.com/4stance05.html
たしかに自分のやりかたはB2が多く、
間違えた指導で他のやりかたを強制された記憶がよみがえる。
これで僕は運動が嫌いになったことよ。
たまたま少林寺だけが僕と体が合ったのかなあ。
カンフーブーム真っ只中のモチベの高さもあったよな。
まあそれはよい。
これだけ「自分にあう運動」のタイプが異なるのだ。
「自分にとって自然」というのがエルゴノミクスだけど、
「自然」は一通りでなくて、
体質によって4通りや2通りあり得る、
というのがかなり興味深くなってきたぞ。
だから、数だけ取っても平均化しても、
「誰にも快適でない形」になる可能性もある。
人類の金玉の平均値は1なので、
金玉が一個だけ入るパンツを発明すればエルゴノミクスである、
という間違いを犯してはならない。
果たして、
打鍵スタイルや適した姿勢など、
タイピングにおいてもこれは適用できるのだろうか?
誰か共同研究しようぜ。
俺は検体になるよ。
タイピングはつくづく運動の一種であると思う。
これを単なるボタンぽちぽちだと解釈した、
タイプライター以降の発明者は腹を切って詫びよ。
後世のあらゆる人々を苦しめているではないか。
鴻江理論であれ、
4スタンス理論であれ、
極端に違う人々にとって、
合理的なキーボード、打鍵法、物理配列、
打鍵姿勢、論理配列などが分けられるのだとしたら、
これまで「ひとつのエルゴノミクス」でやってきた、
すべての議論の前提が崩壊するだろうね。
こりゃ、エルゴノミクスの新しい夜明け?
2024年05月09日
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