2024年07月05日

革命が起こると面白い

革命はどんなものでも面白い。
政治的な体制、世紀の発明、
誰も考えなかったアイデア。
それは、
世の中を一変させ、以前とは風景を変えてしまう。
ストーリーの中でもそれがあるべきだ。


たとえばどんでん返しはその一つだ。
その種明かしがある前と後では、
その世界の見え方が180度変わるだろう。
そうだと思っていたものが、
そうだと信じていたものか、
土台から崩れ去り、
まったく違った価値観が支配するようになる。

それは革命と同じものである。

ターニングポイントも、
そうしたものがあるときがある。
逆転のリバーサルポイントはたとえばそうだ。
ずっと勝っていたものがそれを機に負けになったり、
逆になったりするポイントだ。
それで風向きや世界の色まで変わるだろう。
それ以前には戻れない、
ある種の革命が起こったわけだ。

つまり、
ストーリーテラーとは、
革命を起こす人ということだ。
政治をひっくり返すことは出来ないが、
観客の気持ちをひっくり返すことが出来るわけ。

どんでん返しが必要というわけではない。
驚きがあり、
予想もしなかったように世界がなっていけば、
それは革命と同じことをしているわけだからね。


革命はおもしろい。
ということは、
そのおもしろさはストーリーで表現できるということ。
政府が倒れる必要はない。
発明が現れる必要もない。
しかし、
革命だけが持っている、
世界や風向きが180度変わる感じや、
それ以前には戻れない感じや、
エネルギッシュな高揚感は、
ストーリーにも持ち込める。

「ぜんぶがひっくり返るおもしろさ」
を考えてみよう。
どういう仕掛けならばそれが可能になるか?

それが意欲的な、野心的な、計画的なストーリーづくりというものだ。
posted by おおおかとしひこ at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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