革命はどんなものでも面白い。
政治的な体制、世紀の発明、
誰も考えなかったアイデア。
それは、
世の中を一変させ、以前とは風景を変えてしまう。
ストーリーの中でもそれがあるべきだ。
たとえばどんでん返しはその一つだ。
その種明かしがある前と後では、
その世界の見え方が180度変わるだろう。
そうだと思っていたものが、
そうだと信じていたものか、
土台から崩れ去り、
まったく違った価値観が支配するようになる。
それは革命と同じものである。
ターニングポイントも、
そうしたものがあるときがある。
逆転のリバーサルポイントはたとえばそうだ。
ずっと勝っていたものがそれを機に負けになったり、
逆になったりするポイントだ。
それで風向きや世界の色まで変わるだろう。
それ以前には戻れない、
ある種の革命が起こったわけだ。
つまり、
ストーリーテラーとは、
革命を起こす人ということだ。
政治をひっくり返すことは出来ないが、
観客の気持ちをひっくり返すことが出来るわけ。
どんでん返しが必要というわけではない。
驚きがあり、
予想もしなかったように世界がなっていけば、
それは革命と同じことをしているわけだからね。
革命はおもしろい。
ということは、
そのおもしろさはストーリーで表現できるということ。
政府が倒れる必要はない。
発明が現れる必要もない。
しかし、
革命だけが持っている、
世界や風向きが180度変わる感じや、
それ以前には戻れない感じや、
エネルギッシュな高揚感は、
ストーリーにも持ち込める。
「ぜんぶがひっくり返るおもしろさ」
を考えてみよう。
どういう仕掛けならばそれが可能になるか?
それが意欲的な、野心的な、計画的なストーリーづくりというものだ。
2024年07月05日
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