2024年07月07日

因果関係

ストーリーの切れ目がやってくると、
次にどうしてよいか分からなくなる。
だから、
必ずそのシーンで終りにせずに、
次へのヒキを用意しておくとよい。

それは因果関係を考える、ということだ。


そのシーンの結果、どうなるのだろう?

そのシーンは、何も結果を生まないのだとしたら、
危険信号だと思うとよい。
その結果どうもならないものを書いている可能性があるからだ。

だから、まずは、
このシーンは何か結果につながる事態があるだろうか?
と問うのがいいのかもしれない。

それで次を生むようなものが出来たときに、
初めて、
次へのヒキを考えて、
シーン終わりにするといいのかもね。

そもそもヒキのないもの、
次への因果関係を持たないものは、
どんなに頑張ってもヒキなんてつくれない。
無理やりつくっても嘘予告になるし。

ああ、ヒキがつくれないぞ、
と気づいたら、
このシーン、そもそも何もしていないわ、
って気づけるようにしたい。


何か新しいことを認識した、
何か新しい行動をした、
ならば、事態は必ず変化して、
次へ因果関係を結んでいくはずだ。

その先を予感させたり、
直接ヒキがあるようにすると、
次へスムーズにつながるはずだ。


もちろん、100%ヒキをつくれなくてもよい。
2シーンに1回とか、
3シーンに1回とかあればよい。
でも頻繁にあるほうが、
ストーリーが進行している感じは強くなる。
事態がどんどん進んで、
次へ因果関係を渡しているからね。

逆に、
因果関係のないものがただ並んでいるならば、
それはストーリー展開をしていない、
とすら言ってもいいだろう。
よくよく考えて、
展開を練り直したほうがいいだろう。

「こことここ、繋がってないやんけ」と気づくことが出来ると思う。
気づければしめたもので、
繋げればいいだけの話だね。
posted by おおおかとしひこ at 07:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック