2024年05月25日

【薙刀式】「愚かさの展覧会」をやりたくなる

キーボードの設計は空間設計であり動線設計だ。

ここに電源ボタンを置いた設計者、
承認者、気づいても止めなかった者は、
ブレーキの左に電源ボタンがついてる車で毎日通勤せよ。
https://x.com/linear_pcm0153/status/1793811177275064341


僕は元々BSキーが右上にある意味が分からない。
書くことは、書くことと書き直すことであるから、
ホームポジションのすぐそばにあるべきだと考えている。
だから薙刀式はU単打という大胆な位置にBSがあり、
これが、この配列が「文章とは試行錯誤すること」を、
暗に示している。


だが、BSを右上に配置した意図は、
わからなくもない。
「文字を打つ」機能と、
「文字を消す」機能を分けるために、
文字領域である真ん中を避け、端っこに位置したいと。
左下右下はシフトキーがあったから、
左上ないし右上が妥当で、
利き手である右手の右上になったのだろう。

「端」の認知は視界の外で行えるため、
BSがここに来たことで、
キーボードの端はBS、という直感的認知は定着したのだろう。

だから、BSの右に縦一列あるキーボードは、
僕はバカだと考える。
65%キーボードなどの、PgDnやHomeの列があるやつね。
これは右下にカーソルを置こうとするとどうしても四角にはまらず、
右一列はみ出るのよね。
そこに無駄なスペースができるから、
一列埋めてしまえという強迫観念の結果だ。

だがこのせいで「BSは右上端」という認知が崩れる。
無意識に右上を取っていたものが、
目視確認が必要になるわけ。

BSはミスタイプの訂正に使うキーではない。
試行錯誤に使うキーである。
粘土を捏ねるように文章をつくるためにある。
書くことに本質的な機能が、
そもそも右上で遠いくせに、
さらに右上認知を崩すバカもいるわけだ。


そのバカに輪をかけて、
右上の右上に電源キーというのは、
人類史上最低に愚かなのではないかと思う。

世の中に愚かな発明は沢山あるが、
その愚か博物館でまず最初に展示されるべき物だと思う。

他の展示物はなにかな。
動線が絡まった事故多発交差点、
右側通行と左側通行の併用、
インチとメートル法の併用、
バケツ臨界事故、
トリプルチェックで「他の二人がOKだからヨシ!」、
その他いろんな「ヨシ!」案件、
などだろうか。

もちろんqwerty配列もそのひとつだが、
BSの隣に電源ボタンは輪をかけて愚かだ。

包丁で指を常にギリギリに置いて物を切れ。
ガソリンを撒いてからタバコを吸え。
ネクタイを首に巻いてからジェットコースターに乗れ。
ブレーキの隣に電源ボタンをつけた車で運転しろ。

命が懸かれば、どれだけ危険かすぐに分かろうものを、
なぜPCだと気づかないのか?
命が懸ってないからだろう。

僕は文章に命懸けである。
だから、たかがキーボードで命懸けにしたくないね。
二重に命懸けになる。


動線設計みたいなことの基礎を、
すべての設計者は学ぶべきだろう。
失敗のデザインみたいな基礎理論がまとまってればね。

チェルノブイリ原発事故では、
誤操作しやすい操作盤であったらしい。
そんな愚かなことが、
21世紀になってまだ解消してないとは、
人類は自らの愚かさに恐怖するべきだ。
posted by おおおかとしひこ at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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