2024年06月16日

【自キ】レジンの脆弱性

久しぶりに打鍵動画を撮ろうとしてセッティング中、
iPhoneがキーボードの上に落ち、
親指キーのステム部分が割れた…泣

ステム再設計の機運か…


そもそもキーキャップのステムは、
直径5.5mmの円筒形に、
幅1.1mmと1.3mmで長さ4.1mmずつの、
十字穴を開けたものだ。

側面から見て薄い部分がある。
(5.5-4.1)/2=0.7mmの部分。
でもこの計算は十字のタテヨコの余りの部分の長さで、
角と側面のところはもっと近づき、薄くなる。

十字の角から外に45度の線を出して、
円筒にぶつかるところ。
このラインが最薄。
実測で0.5mmぐらい。

なのでここが弱い。


僕の設計したステムは、
円筒形ではなく、
直方体の角を丸めた疑似円筒形をしている。
薄い部分を少しでも分厚くするためだ。

最も薄いところは、実測0.7mm程度。
円筒より丈夫にしてある。

MJFやPAのナイロン系では、
粘りがあるからかこれで壊れたことはない。


だがしかし、脆いレジンでは割れが発生する。
これまでに何かの際に3個欠けたり割れたりして、
SuperXで補修してきた。
割れるのは決まって最も薄い部分だね。
事故の原因は大体落下かなー。

丸っこいコンベックスキーキャップ、
よくファンブルして床に落とすのよね…

今回はまさかのカメラであるiPhoneがキーボードの上に落ち、
心臓部の親指キーを直撃。

ステム、4つに綺麗に割れた…


いわゆる脆性破壊というやつで、
脆いところがパーンと割れてる感じ。
応力が一気にかかったのだろう。
おそらくだが、ステムに曲がる力がかかり、
それに耐えられない弱いところから亀裂が入ったと思われる。

再プリント、再染めをやればいいんだけど、
それだけだとつまらないので、
ステムを再設計することにした。

とはいえ0.7mmから原理上長く出来ないので、
設計上もっとも薄いところで0.7mmになるように、
円筒形をさらに角柱に近づけることと、
十字穴の角に丸みをつけて、
応力が分散するようにするしかないか。
(そこまで細かく印刷されるのかはわからないが)


動画撮影は、
4つに割れたステムをつぎ合わせられるなら再開するけど、
今心が折れてこれを書いてるので、
まず修理からだな…


レジン、透明でかわいいし、染めてもよしだし、
感触がつるつるだしで、
とても好きな素材なんだけど、
割れるかー。

ちまたのレジン製アルチザン、
その後の使用に耐えてるのかな?
ちょっと結果を知りたいよね。
頻繁に使うキーには使ってないのかね。


黄変と割れが、レジンの短所。
表面のツルツルペタペタ具合の手触り、透明が長所。

今のところキーキャップ用途としては、
このことがわかっている。

手触り重視ならアクリルかレジンだなあ。
そしてその手触りこそ、
打鍵感をかなり左右してるのよね。
posted by おおおかとしひこ at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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