学習初期は、
名詞を練習することはとてもよい。
精々数文字だから簡単だし、
身近な言葉くらいスルスル書けるべきで、
最悪名詞だけで会話は通じる。
だけどその先何を練習すべきか、
というのはガイドがなかったりするよね。
親指シフトを練習してる人を見かけたんだけど、
そのTwitterから転載すると、
以下のような名詞を練習していた。
みかん
みかん りんご ぶどう なし すいか めろん
ぱいなっぷる れもん きゅうり にんじん だいこん
きゃべつ とまと なす たまねぎ じゃがいも ぴーまん
れたす ごぼう ほうれんそう あすぱらがす かぼちゃ さいまいも
れんこん ごはん よーぐると
さかな とりにく ぶたにく ぎゅうにく ちーず
ぱん ぱすた ちーめん うどん そうめん
かれー シチュー はんばーぐ ころっけ サラダ
味噌汁 あめ くっきー チョコレート けーき アイスクリーム
おちゃ じゅーす こーひー ぎゅうにゅう
こしょう さとう しお しょうゆ みそ
まあ、学習初期はいい練習法だと思う。
身近なものを適当に見つけて、
目に入ったものをひたすら打てば、
身の回りにありそうなものはスラスラ打てるようになるだろう。
じゃあ、名詞を覚えた後、
母国語や外国語の学習では何をやったのだろうか。
2語や3語を、つなげることだと思う。
英語だと、代名詞とbe動詞さえあれば、
スペースで区切ってつなげることが可能だろう。
前置詞と接続詞があれば、もっとつなげるね。
日本語はそんなに簡単にはいかないのが難しいところだ。
繋ぐ語には助詞があるが、
まずこの数がべらぼうに多い。
wikiの助詞の項は79あった。
動詞や形容詞の活用形は多数ある。
助動詞もだ。
それらを使いこなして、
くっつけ続けることが、
膠着語という特徴を持つ日本語の形である。
そして、
僕は、名詞や動詞や形容詞よりも、
こうした繋げる言葉や、語尾部分を練習するべきと考えている。
名詞は話題によって変わるが、
繋ぎの言葉は文章によって変わらないからだ。
薙刀式はこの繋ぎの語がとても打ちやすいように設計されていることは、
以前から議論している。
助詞や助動詞、接続詞などの文法的に定義された語だけでなく、
フレーズというか定型というか、
そういうものもたくさんある。
思いつくままに書けば、
ということで そういうわけで なんとでも
なんのために しょうがないけど そこそこやる
やりつづける してしまっても おもいつくままに
あれこれする たくさんある とおもう とかんがえられる
みたいなやつ。
文法的な言葉はあるのかな。
頻出表現としかいいようがないよね。
これらが、名詞や動詞などを結びつけて、
意味を作っていくのが日本語の構造だ。
だからこういったものを練習した方が、
日本語を書くという目的ならばいいと思う。
薙刀式では、
こうしたものをひっくるめて「繋ぎの語」と呼んでいて、
繋ぎの語が打ちやすい配列ですよ、
という話をしている。
名詞、単語がなんとなく打てるようになってきたら、
繋ぎの語をやるといいと思う。
名詞や単語では、打ちやすさはどの配列でも、
そんなに変わらない気がする。
(外来語が特に苦手な配列はよくある)
でも繋ぎの語になった瞬間、
配列の世界は変わって見えると思うのよね。
そこまで議論してる人はあまりいないから、
とりあえず書いてみた。
繋ぎの語に特に配慮してるのは、
薙刀式だけかなあ。飛鳥もある程度配慮があった。
その他の配列は、せいぜいですますくらいかな。
繋ぎの語に配慮すべき、
というのはむしろ薙刀式の発見かもしれない。
親指シフトは、その概念以前の配列なので、
そうしたことへの配慮がない配列だと考えられる。
実際僕が試したとき、
薙刀式で打ちやすい繋ぎの語が、
結構面倒だった記憶がある。
僕が単語だけのタイピングソフトに否定的なのは、
こうした理由だ。
競技タイパーになる目的ならいいけど、
僕の目的はあくまで自然の文章を、
沢山楽に速く書くことなので。
2024年06月22日
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