薙刀式はカナを並び替えて打ちやすくしただけではない。
IMEの操作や、書くことによく使うものの、
動線を再整理したものだ。
それらを一覧して整理してみる。
以下を見てわかるように、
基本的なものはすべて人差し指と中指と親指だ。
使う部分だけならべるとこんな感じ。
ホームキーFJを中心に並べられていることがわかる。
T YU
DFG HJK
V M,
Sp
IMEオン HJ同時
IMEオフ FG同時
BS U
確定 VM同時(エンター)
Sp+V(、+確定)
Sp+M(。+確定)
次の文字を打つ(もともとある自動確定)
(以下縦書き前提)
次候補 TまたはSp
前候補 Y
次文節 DF+M
前文節 DF+J
文節伸 DF+,
文節縮 DF+K
また、右手薬指小指まで拡張して、
次文字移動 DF+M
前文字移動 DF+J
次文字選択 DF+,
前文字選択 DF+K
次7文字選択 DF+.(大移動を兼ねる)
前7文字選択 DF+L(同)
次行移動 T
前行移動 Y
次行選択 Sp+T
前行選択 Sp+Y
カタカナ変換 DF+;
ひらがな変換 DF+/
のような基本的なものを揃えている。
ほかに、選択範囲を再変換、Home、End、確定End
(何かを確定して最新部へ復帰)、
文末まで消去、Del、入力キャンセル(確定前のものを未入力に戻す)
などがDF+右手に入っている。
基本的な操作は、
FJを中心としたものに、
2キー同時押しを含めて割り振られていて、
Spを押しながら何かか、
DとFの2キーを押しながら3キー目を押す、
に応用的な何かが当てられている。
実はカナの位置を覚えるよりも、
これらを先に覚えて、
変換から確定までや、
確定後を編集する行為を、
先に効率化した方がいい、まであるかも、
とすら思えるくらいだ。
(もっとも、TYUの3キーが単打前提だから、
ふつうの配列では無理だけど)
IMEを操作して、
こんなことをしなければならない言語は、
世界で日本語だけ?
中国語も同音意義の選択はあるらしいが、
自動で分けられた文節をコントロールしたり、
文字種をカタカナやひらがなに指定したり、
確定後の文字を再変換したりするようなのは、
日本語しかないのでは?
などとちょっと思っている。
(多言語タイピングに詳しい人おしえてください)
だからこそ、
我々はデジタルによる日本語を、
もっとネイティブに、
もっと効率よく、
打てるべきなのだ。
それに関する、デフォルトキーの遠さ、
動線のつながってなさは、
あまりにも効率が悪いと僕は思う。
FJ付近だけでIME操作をして、
カナでもFJ付近を中心に打ち続けるのが、
薙刀式である。
それらは、僕は不可分だと思う。
カナだけ並べてても、
全体の一部しか効率化できてないと考える。
単純に、
デフォルトのカーソル、シフト、エンター、BS、
Del、Home、Endが遠く、
僕はブラインドタッチできない。
仮に出来たとしても、
遠く散らばってるのは事実だ。
なぜFJを中心とした、
動線効率のいい動きに変更しないのか、
僕には意味がわからない。
効率の悪いIMEの操作法なんて使ってたら、
2000字書くだけでいっぱいいっぱいでしょ。
僕は一息で5000字くらいやりたい時が多い。
薙刀式じゃないと辛くてやってられないよ。
逆に薙刀式なら、
手が勝手に5000字くらいはすぐ書ける。
これこそが、
デジタルの道具に欲しかったものでは?
とたまに思う。
2024年06月25日
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