2024年06月28日

【薙刀式】目線はどこを見ているか

僕が補完入力を使わないのは、
IMEを軽くしたいのと、
チラチラと気が散るからだ。
入力が進むたびに候補が変わり、
それがチラチラするのがむかつく。

書くときに僕の意思は一つであり、チラチラはしていない。
それが視界に入るのはうざい。

書くときに人はどこを見てるのだろう?


車の運転免許を僕は持ってないが、
インパネを見たり、
道路を見たり、信号や道路標識を見たり、
前の車や歩行者を見たり、
視線を色々移動させるのかな。

気が散らないのかしら。

あるいは、車の運転とは、
一点に集中せず、
分散した集中を保つものである、
などのように考えられる。

これと、書き物は全く異なると思う。


僕がものを書くとき、
ペン先に全集中して、周りは見えていない。

たとえば僕はものを書いてるとき、
音が聞こえなくなる。
予備校のうるさい食堂で勉強してたとき、
一言も聞こえてなかった。
音楽を聞きながら勉強したことはなく、
なぜなら聞こえないからだ。
集中を途切らせると聞こえるが、
今度は音楽に集中して勉強を放り出すことになる。

分散した集中が苦手説はある。
だから運転免許は取らなかった。

だから、
僕は候補ウィンドウすら見ていない。

デジタルのペン先であるところの、
「現れた文字」だけを見ている。
実際のところ、
流れに乗っているときは、
目よりも手+思考の方が速いため、
先のことを手と思考がやってるときに、
誤変換を目が報告するのはだいぶ遅い。

だから、薙刀式の動画では、
しょっちゅう戻って再変換してることが多い。

IMEの癖を知ってるから、
第一候補で候補選択しなくてよいやつと、
候補ウィンドウをひらき、選ぶ必要があるものとを、
感覚で認識して、
前者ならばノールックで次を書いていく。

なので数文字進んでから、
誤変換に気づくことが多い。

(だからたまにMS-IMEが部分的なリセットされてると、
腹立つわけ)


だから結局、
意識は文字を見てなくて、
周辺視野で書かれた文字を見てる程度で、
それくらいには集中力を使っている。


こういうときに、
補完入力の候補ウィンドウは視界の邪魔で、
ふつうの候補ウィンドウすら邪魔だ。

スピードメーターも歩行者も、僕は見ないのだから。


なぜここまでの集中力があるんだろ。
手書きでずっとやってきたからだろう。
手書きに特化した集中力を、
デジタルが邪魔してることに、
僕は一番腹を立てているのだと思われる。

なぜ自分の意思がデジタルに反映されないのか。
なぜ自分の集中をデジタルは乱すのか。

書いてる途中でチラチラ文字が変わるライブ変換は、
だから相当辛い。
既に書き終えたところの文字が変わり、
今書いてる場所がずれるともう無理。
お前は書いてる途中に紙を引っ張るのか?と怒りが湧く。



なので、
多分僕は、
「今書いてるところから視線を散らさない道具」
が欲しいのだろう。

候補ウィンドウが毎回同じ相対位置に出て欲しいのだが、
なんであれ毎回違う位置なんだ。
エディタや画面の端に来たときに中身が見えるように、
勝手な位置に動いてくれるのはいいが、
その法則性がわからないため、
毎回視線の移動が不規則になり、
イライラすることになる。

縦書きで言えば、
毎回カーソル位置の左1.5文字目に出るように、
設定できればいいのに。

(画面左で出せないときは「出てるが見えない」仕様でよい。
画面下に出てしまう時は画面下合わせでよい)

たったこれだけのことが、
まだ出来てないことに、
僕はずっとイライラしてるのかも知れない。



現在の、
「一発目の変換では候補ウィンドウが出ず、
変換二回押した時のみ候補ウィンドウが出る」
という仕様はとても気に入っている。
だがこれを三回目にしたい。

これ、ちがう、これ、という、二回変換で当たりを引ければそれでよし、
なければ三回目以降棚から探す、
みたいになれば、
もっと文字に集中できるのに。

ほんのちょっとしたことだ。
プログラミング上ではパラメータを変える、
髪の毛一本の調整だろう。

だけど目の中に髪の毛一本入ったら、
不快になるのと同じで、
その紙一重で集中力や便利さは変わってくる。
それが機能デザインというものだ。


MS-IMEはたしか色やフォントを変えられたと思うけど、
それも現在の基準から比べれば20年前のセンスなので、
アップデートされてないのも腹が立つので、
デフォルトのまま使っている。


目線はどこを見ているのか。

僕は白紙を見ている。
書かれた文字はすでに遠ざかり、
次に来るものを見ている。

それに邪魔をするのは、
既に書いた過去の文字だけ。

そういう高速走行になるような、
IMEの設計をなぜしないのかがわからない。

こういう本気の?物書きを、
設計者が想像できてないから、
だとしか思えない。

(いくつか物書きにはパターンがあり、
それらすべてに対応できるが、
設定のプリセットとしてそのようなものを考えてない、
あるいはレアケースである、可能性はある)


まともなIMEを探していると、
Atokがいいらしいという話をよく聞くが、
このことに対して答えてくれる工夫があり、
それに特化してるなら金を払うが、
どうもそうでもないみたいで二の足を踏んでいる。

Atokで物書きをしてる10分くらいの動画があるといいんだがなあ。

ほんとは使いながらリアルタイムで質問できて、
あれをしたいのだがどうすればいいのか、
これをしたいのだがそれにはこれでどう実現すればいいのか、
などとIME側の人と話したいのだが、
そういう機会があればいいのになあ。
それにはある程度使い込まなきゃわからんこともあるかー。


変換エンジンとGUIチームと、
機能設計と、バラバラのエンジニアになってるのかしら。
今度小松さんにキーボードイベントで会ったら聞いてみるかなあ。
posted by おおおかとしひこ at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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