2024年07月24日

【薙刀式】市販の安いキーボードは高速打鍵、大量打鍵を想定していない

と思う。
気をつけよう。


仕事でノートPCを使っているが、
それにすら自作キーボードを接続して、
薙刀式で書いている。

今目の前にある黒いパンタグラフを使わず、
自作キーボードをつないでいるさまは、
滑稽ですらあるが、
手を守るためだからしょうがない。

で、試しに、どれくらいこのキーボードがよくないのか、
時々これで打ってみることがある。


重たい。

よくこんな重たいものでみんな書いているな。

ロウスタッガードで傾いてて、とくに左手がねじれる。
右手もよく観察すると斜めに引き攣れてて、
自然な形をしていない。
左肘が畳まれてて、右肘は伸ばされている。
指の腹での撫で打ちだと、
キーの重さを押しきれないから、
やや指を立て気味にして、叩きつけないと打てない。
タクタイルの山を越えられない。


……よくこんなんでみんな打ってるなあ、
とあきれてしまうが、
いや、そうじゃないぞ、と思い直す。

そもそもこんなに高速打鍵している人はいない。
そして、僕のように大量に打鍵する人もいない。

なるほど、このパンタグラフキーボードは、
高速打鍵、大量打鍵用ではない、
と考えるとしっくりくる。

すべてのキーボードが、高速打鍵、大量打鍵に向いているわけではない。
そんなプロはもっといいキーボードをつかえ、
その代わりコストをダウンしたぞ、
というのが汎用キーボードだ、
と考えるといいのかもしれない。


で、
じゃあプロ用キーボードってなんぞ、
となると、リアルフォース30グラム一択になりがちだけど、
シリンドリカルだし、ロウスタッガードだしで、
もう僕の要求には答えられない。

で、自作キーボードの領域になるんだな、
ということ。


そもそも市販キーボードで、
非ロウスタッガードってほぼない。
左右分割はたまーにあるが、
それでもロウスタッガードを分割しているだけで、
手首や肘の負荷はたいして変わっていない。
(肩甲骨や胸の負荷は減るだろうが)

ううむ、なるほど、結局、
僕は僕の用途のためにいろいろやって来たので、
ただ薙刀式を使うだけじゃあ、
最終的な負荷軽減はできなくて、
自作キーボードと組み合わせてようやく一本取れるんだなあ、
と、気づく。


高速打鍵かつ大量打鍵をする人が、
どれくらいいるんだろうか?

高速打鍵するだけの人は、
単純にタイピングが速い人なんだろう。
そんなに大量に書かなければ、
手を痛めることはそんなにないかもだ。

大量打鍵だけする人はいるかな。
遅ければ、高速に動かしたときの負荷が少なくなるかしら。
ゆっくり打てば、手を痛める確率も下がるかな。

あるいは、qwertyは、大量打鍵するときには、
手を沢山動かさないといけないから、
たいへんだたいへんだ、と思いながら、
結果的に高速大量打鍵しているかもしれない。


薙刀式を使うと、高速かつ大量打鍵が、
スムーズにいく。
でもそのせいで、
拙劣なキーボードだと手を痛めると思う。

もっと柔らかくて軽くて、
打ってて気持ちよいキーボードじゃないと、
僕の用途には耐えられないんだなあ、
と気づく。

一日ブログ一記事くらいならば、まあなんとかなるよ。
でも一日数記事書いて、なんてやってられないと思うんだよなあ。


そうそう。
最近また脚本を書いたんだけど、
手書きの3万字強を2日で清書できた。

考えながら打っているから、ただ写すだけじゃない作業なのだが、
半年かけて練って来た話が、
たかが2日でデジタイズされたのには驚いた。
それでいてまったく手に負担がないのが、
薙刀式×自作キーボードすげえ、
ってなったなあ。


すべてのキーボードは、
たぶんこれらの高速大量の負荷を想定していない。
僕は、キーボードが想定していないことを、
キーボードに要求し続けてきたのかもしれない。

プロのキーパンチャーって、
僕より多分もっと丈夫なんだろう。
僕は素人の手なので、
自分を壊さないように、
論理配列と物理をつくることで、
ここまで生き延びたのかもしれない。

逆に、そうじゃない人たちは、壊されて淘汰される。
拙劣なキーボードとqwertyのせいで、
壊された才能たちがいるとしたら、
こんなにもったいないことはない。



ということで、
いいキーボードを買って、薙刀式を使うことだ。
それ以上の世界は、自作キーボードにある。
貴重な才能を、向いてない道具を使って潰すことはない。

市販キーボードでは、
リアルフォース30g、
NiZ(35g)をおすすめしたい。
多少重くてよければ、
Keychronのなにか、
Lofreeのなにかかな。
Keychronのホットスワップ対応品なら、
35g前後のスイッチと交換できるぞ。

posted by おおおかとしひこ at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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