と思う。
気をつけよう。
仕事でノートPCを使っているが、
それにすら自作キーボードを接続して、
薙刀式で書いている。
今目の前にある黒いパンタグラフを使わず、
自作キーボードをつないでいるさまは、
滑稽ですらあるが、
手を守るためだからしょうがない。
で、試しに、どれくらいこのキーボードがよくないのか、
時々これで打ってみることがある。
重たい。
よくこんな重たいものでみんな書いているな。
ロウスタッガードで傾いてて、とくに左手がねじれる。
右手もよく観察すると斜めに引き攣れてて、
自然な形をしていない。
左肘が畳まれてて、右肘は伸ばされている。
指の腹での撫で打ちだと、
キーの重さを押しきれないから、
やや指を立て気味にして、叩きつけないと打てない。
タクタイルの山を越えられない。
……よくこんなんでみんな打ってるなあ、
とあきれてしまうが、
いや、そうじゃないぞ、と思い直す。
そもそもこんなに高速打鍵している人はいない。
そして、僕のように大量に打鍵する人もいない。
なるほど、このパンタグラフキーボードは、
高速打鍵、大量打鍵用ではない、
と考えるとしっくりくる。
すべてのキーボードが、高速打鍵、大量打鍵に向いているわけではない。
そんなプロはもっといいキーボードをつかえ、
その代わりコストをダウンしたぞ、
というのが汎用キーボードだ、
と考えるといいのかもしれない。
で、
じゃあプロ用キーボードってなんぞ、
となると、リアルフォース30グラム一択になりがちだけど、
シリンドリカルだし、ロウスタッガードだしで、
もう僕の要求には答えられない。
で、自作キーボードの領域になるんだな、
ということ。
そもそも市販キーボードで、
非ロウスタッガードってほぼない。
左右分割はたまーにあるが、
それでもロウスタッガードを分割しているだけで、
手首や肘の負荷はたいして変わっていない。
(肩甲骨や胸の負荷は減るだろうが)
ううむ、なるほど、結局、
僕は僕の用途のためにいろいろやって来たので、
ただ薙刀式を使うだけじゃあ、
最終的な負荷軽減はできなくて、
自作キーボードと組み合わせてようやく一本取れるんだなあ、
と、気づく。
高速打鍵かつ大量打鍵をする人が、
どれくらいいるんだろうか?
高速打鍵するだけの人は、
単純にタイピングが速い人なんだろう。
そんなに大量に書かなければ、
手を痛めることはそんなにないかもだ。
大量打鍵だけする人はいるかな。
遅ければ、高速に動かしたときの負荷が少なくなるかしら。
ゆっくり打てば、手を痛める確率も下がるかな。
あるいは、qwertyは、大量打鍵するときには、
手を沢山動かさないといけないから、
たいへんだたいへんだ、と思いながら、
結果的に高速大量打鍵しているかもしれない。
薙刀式を使うと、高速かつ大量打鍵が、
スムーズにいく。
でもそのせいで、
拙劣なキーボードだと手を痛めると思う。
もっと柔らかくて軽くて、
打ってて気持ちよいキーボードじゃないと、
僕の用途には耐えられないんだなあ、
と気づく。
一日ブログ一記事くらいならば、まあなんとかなるよ。
でも一日数記事書いて、なんてやってられないと思うんだよなあ。
そうそう。
最近また脚本を書いたんだけど、
手書きの3万字強を2日で清書できた。
考えながら打っているから、ただ写すだけじゃない作業なのだが、
半年かけて練って来た話が、
たかが2日でデジタイズされたのには驚いた。
それでいてまったく手に負担がないのが、
薙刀式×自作キーボードすげえ、
ってなったなあ。
すべてのキーボードは、
たぶんこれらの高速大量の負荷を想定していない。
僕は、キーボードが想定していないことを、
キーボードに要求し続けてきたのかもしれない。
プロのキーパンチャーって、
僕より多分もっと丈夫なんだろう。
僕は素人の手なので、
自分を壊さないように、
論理配列と物理をつくることで、
ここまで生き延びたのかもしれない。
逆に、そうじゃない人たちは、壊されて淘汰される。
拙劣なキーボードとqwertyのせいで、
壊された才能たちがいるとしたら、
こんなにもったいないことはない。
ということで、
いいキーボードを買って、薙刀式を使うことだ。
それ以上の世界は、自作キーボードにある。
貴重な才能を、向いてない道具を使って潰すことはない。
市販キーボードでは、
リアルフォース30g、
NiZ(35g)をおすすめしたい。
多少重くてよければ、
Keychronのなにか、
Lofreeのなにかかな。
Keychronのホットスワップ対応品なら、
35g前後のスイッチと交換できるぞ。
2024年07月24日
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