ということが観察してて分かった。
あるフレーズを書こうとする。
最近は5文字とか7文字くらいはひと塊になっている。
それを一気にガッと書くわけ。
たとえば薙刀式では左薬指はめったに使わないようにしているから、
左薬指をどう使うか、観察することが出来る。
あるフレーズを打つときに、
途中でその指を使わず、最後の方だけにその指を使うものがあったとする。
そのとき、すでにそのフレーズの最初から、
その指がホームポジションから使う段、
たとえば中段から上段に移動していることがわかった。
出番の前に先に現場に到着して準備している俳優のようである。
今ここ、ハイと登場するのではなく、
ずっと前からそこで準備しているんだな。
これは、すべての打鍵でそうかな?
仮説として考えられるのは、
「言葉を思いついた時点で、
たとえ出番がだいぶ先でも、
その指を使うことが分ったら、
なるべく先に出発する」
と、脳ではなく、まるで指が独自で出番の段取りをやっているようになる、
ということだ。
なぜ直前ではなくだいぶ先に出番を察知するかというと、
全体の指の動きの組み立てをやるからかな。
慌てて、今ここ!と瞬間的に動くよりも、
ゆっくりの動きでよいから、
エネルギー消費量が少ないことも考えられる。
全体的に指の物理スピードを落とせるから、
楽に長時間打てる体勢、
ということになるかもだ。
これは長距離走だからこうなのか。
それとも短距離でもフレーズひと塊なら、
同じことが起こっているのだろうか。
誰か観察してくれ。
今回は、
たまたま左薬指上段に、「ね」を移動してテストしていたから発覚した。
めったに使わない「ね」ではあるが、
たいてい語尾につくものである。
で、出番がないにも関わらず、
すでに語頭時点で左薬指は上段に陣取るんだなあ、
と自分の指の感覚を調べながら分かったことだ。
たとえば「のかもね。」という5文字を打とうとするとき、
運指は連続シフトを【】として、
【J】F【KW,】なのだが、
Jを押す時点で、
左薬指はWに陣取っているんだよな。
で、Wの出番が終わったときじゃなくて、
「のかもね。」というフレーズが終わったときに戻るみたい。
つまり、
フレーズ単位で指が動いているようだ。
出番ぎりぎりまでホームポジションにいるのではなく、
次の出番を見越してゆっくりでも先に移動しておく、
ということが、
ひと塊の中では起こる、
というのが仮説である。
そのほうが結果的に速く楽になることは、
想像しやすいし。
薙刀式は、繋ぎの言葉で打鍵塊を生みやすいが、
ほかにもフレーズ単位でそういうものがよくある。
慣れ親しんだ単語なら余計そうだろう。
どんな配列でもそうなのか?
多分qwertyだとそうじゃない気がする。
フレーズ単位での指のつながりが、
心地よいものが、いい配列である、
のように定義できるかもしれない。
2024年07月24日
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