【薙刀式】QWERTY配列をやめろ

という記事が大変おもしろかったので。
https://note.com/mina_root/n/nc55238c528ab
ちなみにこの人は大西配列の使用者のようだ。

続きの記事、「ロウスタッガードをやめろ」
もおもしろいので合わせてどうぞ。

結局、
qwerty×ロウスタッガードを捨てて、
さっさと、新配列×格子やコラムスタッガードの自キ
が正解だと思うな。


qwertyは決して、
「合理化の末、人類がたどり着いた高効率の配列」
ではない。

タイプライター時代に、
母音上段、子音中下段という、
規則的配列からスタートして、
「バラバラにしたほうが効率いいんじゃね？」と、
色々やりはじめたところ、
その途中バージョンのqwerty配列での、
レミントンがバカ売れしてしまったので、
「それ以上変えられなくなった」
というデッドロック配列である。

それを100年以上デッドロックしてるんだぜ。
バカみたい。


当然、何度かqwertyを変えようとする流れがあった。
初期の運動はdvorak配列だ。

しかし人々は、
「今のこれを変える努力をするくらいなら、
多少不便でもこのままでいいや」と、
短期的な視野でqwertyを選んだ。

「人々がそう判断するならば、
配列を変えても売れねえな」と、
メーカー側も何もしなくなった。

そして、
現在に至るまで、100年のデッドロックが続いている。

僕はバカだと思う。
人類は個人としては優秀だが、
群れになると羊くらいIQが下がるのだ。



dvorakの採用を検討したのは、
アメリカ海軍だった。モールス信号用だ。

実験の結果得られたのは、
qwertyとdvorakでは、速度がたいして変わらなかったことだ。
これをもって海軍はdvorakの採用を見合わせて、
qwertyが覆らない近代が出来上がった。

残念ながら、
アメリカ海軍は速度という指標しか見ていなかった。
短期的だったのだ。
もう少し長期的な視野、一週間や数ヶ月単位で、
測定するべきだったね。

通信兵の疲弊という指標があったことに、
海軍は気づかなかったのだろう。

折しも第二次大戦下。
戦闘機の椅子がよくないと、
アメリカ空軍にエルゴノミクスが産声をあげた時期だから、
その視点はなかったに違いない。
機械が人を殺す可能性を、まだ誰も認識してなかったのだ。


時代は降って、
PCというタイプライターの代わりになるものが、
導入されかかった70〜80年代。
この頃に、すでに左右分割キーボードや、
異なる論理配列を検討した記録がたくさんある。

だけど、
「それを評価する人がqwertyの人」だったから、
評価されなかったんじゃなかろうか。

おそらくその時も、
海軍の時も、
さらには現代でも、
TRON配列の検討時でも、
「今十分なのだから、わざわざ変えなくても」
と言われ続けてきたのだろう。



僕が薙刀式を開発し、
自作キーボード改良に余念がないのは、
「今十分ではない」ただ一点が動機である。

つまり進化の推進力だ。

僕はクソqwertyに困ったし、
ロウスタッガードのクソキーボードに困った。
僕のやりたいことに対して、
明らかにスペック不足だった。


逆にいうと、「今ので十分」という人は、
スペックの低い羊だ。
量も速度もいらない羊たち。
だまってゆっくり喋るがよい。


もっと遠くに行きたい、
もっと沢山のところに行きたい、
文字の狼たちは、
さっさとqwertyとロウスタッガードを捨てて、
もっといい筆記具を探すべきだ。

武士なら良い刀を持て。
バイク便はいいバイクに乗れ。
書きてえやつは、いいペンを持て。

たったそれだけなのに、
何故スペックの低いqwertyとロウスタッガードを使ってるのか、
僕には理解できないのよね。




こんなことを知らない人の方が多いだろうから、
知るべきだと思って、
こうやって啓蒙活動している。

（おさかなキーボードには、
僕の作ったサドルプロファイルが影響してるし、
合理の世界は繋がっていると感じる）


羊たちは、せっかくまったり生きてるのに、
急に布団を剥がされて、
お前は今日から薙刀式を使え、
キーボードは捨てたから半田付けしろ、
と言われても恐怖しかあるまい。

だから、羊たちを非難しても始まらない。
羊たちはぬくぬくと布団で寝てればいいよ。

ただ、
その中に狼がいるだろ？

周りは羊しかいなくて、
それで幸せそうに見えるが、
自分は全く不満で、
世界がそれだけとしか知らされていない、
狼が。

そんな狼たちに、
薙刀式や自作キーボードの記事が届けばよいと、
僕は思って今日も遠吠えをしているわけさ。



狼たちよ。
一度でもいいから、全力で走ってみなよ。
めちゃくちゃ爽快だぞ。
お前は、全力で走っていいんだ。

2000カナ/10分、
1500字（変換後）/10分の、
速度領域に来なよ。
一日1万字の、量の領域に来なよ。

そこからがやっと、文筆のはじまりなんだ。


こんなこと、教科書には載ってないよ。
教科書は羊のためのものだからな。