昔の映画ではよくあったなあ、
三幕でたった一発の銃弾が撃たれて、
話の決着がつくやつ。
それを真似してつくってみよう。
なぜ、その一発が撃たれるのか?
殺そうと思ったのか?
脅そうと思ったのか?
何かを止めようと思ったのか?
計画的に銃を持ち込んだのか?
たまたまそこにあったから撃ったのか?
撃たれてどうなったのか?
殺したのか?
外れたのか?
先読みされて返り討ちにあったのか?
色んなパターンがあり得るだろう。
考えたまえ。
クライマックスに銃が出てくることで、
緊張感はマックスになるに違いない。
凶器の中でも銃はやはり特別だ。
デカい音が鳴り、光が閃き、大げさな煙が出るのもよい。
映画において小道具として、こんなに優秀なものはないかもね。
とくに日本の場合は、
どこからその銃を手に入れたのか、
という入手経路も含むから、
なかなか脚本家の腕試しになると思う。
クライマックスが思いつかない、
絵的に派手にしなきゃ、
などと思ってしまう傾向はあると思う。
でもほんとうに面白い映画って、
別に派手な絵じゃなくていいんだよ。
危険がマックスで、そこでテーマが決まるから、
クライマックスなんだよね。
その地味なクライマックスを考えたら、
そこに銃という小道具で、
派手にしようぜ、ということを言っている。
そんなに派手にしなくてよいから、
銃で十分派手になるぜ、
ということを言っている。
というわけで、
クライマックスにたった一発の銃弾が撃たれる、
を中心に考えて逆算していくとよいだろう。
たとえば「タクシードライバー」では、
一発の銃弾が撃たれるが、外れて計画は台無しになる。
たとえば「サンセット大通り」では、
一発の銃弾が撃たれて、何もかもおしまいになる。
銃弾が重要ではなくて、
それまでの「つくり」が重要なことは、
火を見るより明らかだ。
もし二本とも未見ならば、
ぜひこの機会に見ておくことだ。
今これが最高、ということは言っていない。
だけど、あなたがこれを書けるのか?
ということを問うている。
それまでの「つくり」というドラマを作り上げて、
たった一発の銃弾に、
クライマックスの全てがかかっているようなものをつくれるか?
という話だ。
もちろんナイフでも日本刀でもいいんだけど、
やっぱ銃って映画だなあ、って感じだよね。
一発で決まるのもいいし、
素人でも殺せるのがたまらんね。
あと記憶が曖昧なんだけど、
「バリーリンドン」でも銃の決闘できまったっけ。
あれもなんかすごかった記憶がある。
「椿三十郎」だとラストにものすごい一刀の殺陣がある。
まあそんな感じだ。
たった一発の銃弾で、
すべてが決まってしまうものを。
それが書けるようになったら、
別に銃弾を使わなくても、
別のクライマックスが書けるようになるだろうね。
あくまで銃はマクガフィンということになるだろう。
そこに至るドラマの全てが、
脚本家の仕事になるわけだ。
そして、銃弾のように一発で決まるラストはとても印象深くなると思う。
銃弾に変わる一発を考えだせば、
それが歴史に残る名場面になると思うよ。
2024年09月27日
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