あなたがそういう人かどうかはどうでもよい。
どうせ暗くて陰キャなんだと思う。
それとは関係なくて、
人気のある人柄というのはどういう人か考えよう。
あなたがそのようになって、人気を得ようということではない。
あなたはあなたの性格のまま、生きて人生を全うすればよい。
問題は、あなたのストーリーの中である。
架空の世界の架空の人物の、
架空の事件を解決する話である。
そのときに、
人気のなさそうな人物が解決するよりも、
人気の出そうな人物が解決するほうが、
面白いよね?という話をしている。
なぜなら、その人をずっと見て、
その人とずっと付き合うからだ。
明るくて、前向きで、ひたむきな人のほうがいいよね。
頑張り屋さんで、気を遣えて、
まじめで、ちゃんとしている人のほうがいいよね。
もちろん、
物語というのは人間の暗部も描くものであるから、
主人公が必ずしも明るくて人気の出そうな人物である必要はない。
そういう時は、バディに、そういう人をつけるといいよ。
二人の暗いやつらがいるよりも、
一人は暗くて後ろ向き、一人は明るくて前向き、
という風に対比的に見れたほうがいいよね、
という設計上の話をしている。
あなたは暗くて陰キャだからといって、
陽キャで人気の出そうな人物を書いていけないわけではない。
逆に、そうじゃない人だからこそ、
陽キャを観察して書けるのではないか。
複数の登場人物を描くときは、
陰陽がつきやすくするべきだ。
全員陽キャで前向きで純粋な世界などない。
だから、一人そういう人を入れておく、
という程度のバランス感覚でもいいかもしれない。
あるいは、二人三人いても良い。
物語は劇団である。
複数の人物が船に乗る。
その中に色んな人がいるべきで、
その中に人気の出そうな、
明るくて前向きでひたむきで純粋な人を入れるとよい。
きっとその人に気持ちが救われるはずだ。
ヒロインでもいいし、サブキャラでもいい。
アイドルは、そのようなキャラを仕事として求められている。
だから本人的には病むこともあるだろう。
だけどその本人のことはどうでもいい。
明るくて前向きで、ころころ笑うひとは、
やっぱり人気になる。
どうせ架空の人間だ。
アイドルのようにならずに、
もっとリアルに明るい人に描こう。
世界は暗くて不公平でひどい。
だからこそ、
明るくて前向きな人を見ると元気が出る。
そういうキャラを一人入れておくと、
救いがあると思う。
2024年09月29日
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