2024年10月27日

書けない時には書くな

毎日一行でも書けば進むよ、なんてよく言われる。
それを信じて、つらい努力を続ける人もいると思う。

僕は反対だな。
書けない時に書いたものって、ろくな文章じゃないんだ。


毎日書いて、コツコツ続けることが得意な人ならば、
そうしてもいいかもしれない。
僕はそれは無理だ。
毎日やる習慣を、なるべく減らしたいと思っている。
歯磨きや風呂すら、僕には苦痛なのよね。
髭剃りは必要な時しかしないし、なんならしない時のほうが多いくらい。
(在宅になってから余計だな)
洗濯も掃除もなるべくしたくない。
食事すら毎日したくない。腹が減るから食うけど。

だから運動とかダイエットとか、
毎日やるものってかなり辛い。
それが出来る人ならば、
毎日書くことは苦じゃないかもしれない。

でもそうじゃない人だっているだろう。
瞬発力で書く人は特にそうだろう。
思いついた、ぐわって書くのは、
毎日じゃ無理だ。
毎日思いつけ、というのはかなりの苦行だし、
成功率が高いとは思えないし。

ただし、若いうちは、自分を鍛える意味でも、
やっておいたほうがいいとは思う。
やったことがないならば、
それを経験することで、出来なかったことができるようになる瞬間は、
味わっておいたほうがいい。

そんな死線を何度も越えてきた現在では、
僕は毎日書くことはしていない。
もともと書けないタイプだし。

以前も書いたかもしれないが、
僕は12日を周期とする四柱推命を基準に、
執筆スケジュールを組んでいる。
それが使いやすかったからそれを使っているだけで、
四柱推命を信じているわけでもない。
大きくは合っているから、運命の基準に使えるかもしれない。
(人によって合う占いというものがあるそうだ)

それによれば、
3日連続やって、1日休んで、1日やって、1日休んで、
3日やって、3日休む、
というリズムである。
不規則でいいでしょ。
3日休むがあるのもいいし、
3日坊主で終わるスケジュールも良い。
休みの日はインプットに使ってもいいし、
原稿そのものを見ずに、
頭の中で構想を練ってもいいし、
白紙にやろうとするアイデアを書きだすでも良い。


毎日原稿に向かう人は尊敬できるけど、
それって呪いにかかっているだけなんじゃないか、
と思うこともある。
まあ、結果オーライだよ。
出来てればいいんだ。


僕は夏休みの宿題が、毎日できない子だった。
最後にガーッと詰めて仕上げていた。
それは一生続く仕事のやり方になるよ、
と思う。

最初にガーッとやって仕上げてあとは遊ぶ人。
毎日コツコツやっていた人。
最後にガーッとやる人。
そのやり方しかできないと思う。

ただ、最後にガーッとやると、
リライトや修正が全然間に合わない。
だから僕は、8/31を複数回決めて、
その第1回締め切りまでに何をやる、
第2回締め切りまでに何をやる、
と決めておく。

毎日書いて書けない人は、
参考にされたい。
調子の悪い時に書いたって、いいものは書けないよ。
焼肉食ってテンション上げて書けばいいのさ。
posted by おおおかとしひこ at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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