Twitterから。
> 100mを12秒で走れる人が1000mを120秒で走れるわけではないという事実は誰でも理解できるのに、1日16時間働いても8時間働く場合の2倍の成果になるわけではないということを理解できない人が結構いるのはなぜなのか。
小学校の算数までの理解でしか数字を捉えられないため。
それを理解するには、
高校の理系数学を必要とする。
微分と積分だ。
直線以外の変動する関数は、
微分積分しないと計算できない。
生産量は時間と共に減少する。
時間の直線ではない。
だから、×時間で見積もると、
時間が長いほど誤差が増殖する。
これを直感的に理解するのが、
短距離走とマラソンのたとえだ。
数学的にいうと、
線形関数で非線形現象を近似することの、
誤りである。
一次(直線)近似は、荒くて正確ではないのだ。
この背景を理解するには、
オペレーションズリサーチという学問を学ぶ必要がある。
アメリカで発達した、
工業を数学的に分析する手法群である。
生産量=生産力×時間
で、一次近似するのはこの時に生まれた。
(だけどこの学問、結局トヨタの方式に負けるのよね)
物理学は、
数学という道具を用いて現実を分析する学問である。
その方程式が正しいかは、
厳密な再現実験をもって検証される。
オペレーションズリサーチは、
現実のモデル化まではやるが、
それが厳密に正しいかの検証作業が行われていないという点で、
「科学的に正しい理論」ではない。
社会学と同じ、トンデモ領域だと僕は考えている。
つまり、
「頭の弱い人が、
それなりに理論を使った気になる」
学問だということ。
頭の強い人は、
厳密にモデル化できてないし、
非線形関数だし、微分積分で簡単に計算もできんやろ、
と分かってしまうのだが、
頭の弱い人は、
「算数」を使ってるだけで賢くなった気になるわけ。
こうしたバカにならないためにも、
小学校の算数教育は大事だ。
難しい話だから中学で教えてもいい。
「理論の限界」を教えて、
「限界の外では理論は使わない」
「理論を拡張すれば適用範囲が増える」
「しかしそれ自体にも限界がある」
ループを教えるのは、
理系大学に行かないとわからないことだ。
なので経済学で方程式使う奴らは、
全部詐欺だと思っている。
そんな厳密性、再現性が、
現実にあるわけないじゃん。
中心極限定理的な収束はあろうが、
この先数手の確率を上げるだけだろう。
定性的に上げるだろうが、
定量的には大したことないかも知れないし。
というわけで、
京大数理工学出身の僕は、
経営陣の文系バカを、
バカにしながら生きている。
それよりも理系に出来ない、
人の配置の妙とか、チームワークとか、
もっと自分の強みを活かせばいいのに。
君らがやってる計算式なんて、
僕ら理系は小学校で通り過ぎたことだぜ。
そしてそれじゃ現実に即してない、
摩擦を無視した物理学程度だというのに。
下手な計算式で世の中をわかったふりをするのは、
「賢い真似をしたいバカ」である。
人間の本性として、
理解してどこかで使うと良い。
2024年11月01日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック