2024年08月08日

アメリカ病んでるなあ(「インサイドヘッド2」批評)

複雑にしすぎたね。
人格が分裂して、統合しきれなかった感じがした。

世界が複雑になり、
色々対処しようとしたが、
人格が分裂している現代を象徴する感じにみえた。
見た目ほどポジティブじゃねえぞこれ。

以下微妙ネタバレで。


前作の反省か、
現実の話をきちんと作ってきたのは評価できる。

ただね、
現実の話と脳内の冒険のニコイチにどうしてもなるから、
薄い話と薄い話を見ただけになるんよな。

もう脳内の話いらないから、
ライリーの話だけを見せてくれ、
と思ってしまう。
まあそうなったら、脳内企画じゃなくなるんだけど。


合宿の夜に焦点を絞ったのはよかったね。
分かりやすいしイベントも盛り沢山だし。

男子が一切出てこない女子の思春期ってあるんだなー。
男子校出身者としては、
見たこともない女子の青春が見れて面白かった。
「みんなの思うカッコイイバンドを答えなきゃ」
って場面は、
女子特有なんだろうな。
男子だと、
「みんなが知らないイカすバンドを答える」
だろうしなー。


でもさ、
ラストは結局メアリースー的だよな。
そのラストで良かったのか、疑問だ。

トイストーリー3越えなんて宣伝されてるけど、
それはない。

なぜなら、
テーマがはっきりしてないからだね。
思春期特有の揺れはわかるんだけど、
で?ってなっちゃうのよね。

不安定な人格が、ここでひと段落、
に過ぎないのがな。

もし3やるとして、
ようやく恋の話になるのかしら。
人格の分裂が収集つかなさそう。


期待し過ぎた。
佳作どまり。
イマジナリフレンドの伏線は、ちゃんと3で回収してね。


(追記)
次のネタがないなら、ひとつ書いとくか。
ライリー本人が脳内世界に迷い込む、
というのでどうだろう。
このままだと現実世界のライリーだけで話を見たくなっちゃうので。
posted by おおおかとしひこ at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック