2024年08月10日

誤字脱字チェックのコツ

ページをランダムで開いて読んでみる。
1ページ読んだら次のページに行かずに、
前のページに進む。

つまり、文脈に持ってかれない読み方をする。


モニタでチェックせずに、
紙焼きすると見つかる、
というのはよく言われることだ。

たぶん、冷静になるからだろう。
モニタは「変更可能なもの」で、
紙焼きは「変更不可能なもの」だから、
「取り返しがつかない」
ことの真剣味が違うと思われる。

僕の経験上、
どんなにやってもミスは起こる。
タイピングミスだけではない。
切り貼りをしたはずがうまくできてないこともある。
(言葉を誤って切っている、誤って残っている、
字下げしてない、字下げし過ぎてる、
改行が多い、改行してないなど)


で、
誤字脱字の発見というのは、
勢いに誤魔化されてはいけない。

脚本で勢いがあるのはとてもいいことだが、
それに飲まれてはいけないわけ。

面白かったから読んじゃった、
はいいけどだめだ。

なので、
「逆から読む」「ランダムに開いて読む」が、
オススメの方法論。

ランダムに開いて読むのは、
誤字脱字チェック以外にも有効で、
勢いのある人目を引く場面が、
定期的にあるかのチェックにも使える。

パラパラとやって適当に止めるだけで、
適当な場面に飛べるのは、
紙ならではだ。
(昔ゲームブックのページにランダムサイコロが印刷されてて、
適当にページをパラパラやって止めるとサイコロ代わりに使えた)

デジタルだとこうはいかないのがねえ。
スクロールスライダーじゃ出来ないよね。
大体見た目で今どこかわかっちゃうもんね。


まあ、ざっくりいえば抜き打ち検査だ。

全ページチェックしなくてもよい。
全ページチェックはもちろん別にやるんだけど、
他にもランダムの抜き取り検索はやっとけよ、
ということさ。


別に1ページ全部読まなくても良い。
パラパラやってランダムな箇所で良い。


注意するべきことは、
誤字脱字のみに徹することで、
セリフやト書きを誤字脱字以外の理由で直すことは、
禁止にすることだ。

それは前後関係で決まることで、
ランダムで開いた切り抜きで決めてはいけない。

直したい箇所が見つかったら、
どこからどこまでをこう直したいとメモだけとって、
あとで一気読みしたときに考える。

前後を考えないと、直しはトンチンカンになることが多い。




誤字脱字は最終稿でやればいい?
僕は都度都度やってるね。
掃除を毎日するか?という問題だ。
部屋の掃除はあんまりしないけど、
原稿の掃除は毎稿やるタイプだな。
それでも発生するよ。
posted by おおおかとしひこ at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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