2024年08月13日

銭湯に行こう

体がガチガチになっていると、
文体や発想もガチガチになる。

だけどガチガチになってる時はその自覚がない。


深呼吸できるか。手首や足首はユルユルか。
手の指や足の指はフニャフニャにできるか。

出来てないなら、どこかがガチガチになっている。
専門家にかかるもよし、
マッサージを受けるもよし、
単に銭湯に行くもよし。

全身の筋肉や筋膜をゆるめて、深い呼吸を取り戻そう。
そうしたら、
「この文体、力んでるな」とわかる。
フニャフニャの自分との差分で体感できるからね。

もちろん力の入ってるところは、力んだ文体でよい。
でもそうじゃないところを力んでるなら、
文章が下手だってことだ。

力む、脱力、力む、脱力。

脚本が全ての感情で緩急するには、
まず自分の緩急が出来てなければならない。


その緩急を見極めるために、一回風呂入れ。

風呂でも足りないなら銭湯にいけ。
三日連続行けば結構ほぐれる。
脳に血がちゃんと回って、自律神経も整う。
肩こり、首こり、腰痛などは、
まず銭湯で全身ほぐすところからだ。

ガチガチは視野を狭くする。
広い目で世界を、自分のホンを、自分の言葉を見直せ。


僕は城戸賞に応募する直前に、
たっぷり風呂に入って、
11時間寝てから見直した。

結果、あらすじがガチガチだったことに気づき、
情報を整理しなおした。
800字に詰め込みすぎたらガチガチだ。
もっと分かりやすく、読みやすくするには、
情報の量を落として、文体を柔らかくして、
質をあげなければならなかったのだ。


ガチガチな時には気づかないことを、
ユルユルの時に気づこう。

とくにオッサンになってくると、
体の柔軟性は失われてゆき、
各所が凝り始める。

普段ガチガチなのは宿命としても、
脚本を書いてる時だけは、
赤ちゃん並みのフニャフニャでいることだね。
posted by おおおかとしひこ at 05:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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