前記事の繋ぎの語の視覚化を見たtkenさん:
> TK-Codeではこれらのカナがほぼ小指に配置されてるんだけど、僕の設計のクセかなぁ。興味深い!
何が主で、何が副か?
という無意識が関係している気がする。
文の主役は何か?
と考えた時、主語と述語と考えるのは当然だろう。
それらを繋ぐ助詞や助動詞は、副と見られるだろう。
なんせ「助」とついてるくらいだし。
骨格は主語と述語、
つまり名詞や動詞や形容詞形容動詞だと。
最悪骨格だけで話は通じる。
「オレ、メシ、食う」といえば、
大体通じるわけだ。
だから繋ぎの語は、
辺縁=小指に追い出されるのではなかろうか。
その意識はとてもよく分かる。
実用上は使ってないので分からないが、
薙刀式に慣れてる僕は、
小指酷使!と文句を言うんじゃないかなあ。笑
で、薙刀式の無意識がどうなってるかというと、
繋ぎの語を、
「必ず通る交差点」みたいに考えてると思う。
言葉のネットワーク回路の結節点というか、
必ず大通りを通って、
その交差点は通らざるを得ない的な。
どんな文章であれ、
主語には「が」「は」がつくのだ。
ということはこれらの存在確率はざっくり100%だろう、
と考えるわけだ。
(日本語は主語を省略できるため、100ではないが)
同様に、
目的語には「を」「に」「と」などがつくのだ。
これらが出てこない日本語はない、と考えれば、
こっちが主では?
と、思ったわけだね。
話題の語なんてランダムで不確定要素だから、
確率の重ね合わせの状態にすぎず、
繋ぎの語のほうが有限個で確実、
と考えたわけだね。
これって、僕が大量の文、
都度都度違う文章を書いてる経験と、
関係してるかもしれない。
ブログもいっぱい書いてるし、
作品も何本も書いてるものだから、
舞台も主題もアイテムもムードも都度変わるだろ、
と思ってる節がある。
だから、それでも変わらない、
よく使う道具は?と考えて、
骨格の結節点の方じゃないか、
と思ったんだよね。
可動してポージングを決められるガンプラは、
球体関節で接続されてるからで、
その球体関節が真の主役だろ、的な。
逆に球体関節さえ残せば、
別のガンプラのパーツと付け替えられるだろ的な。
なので、
薙刀式は、繋ぎの語を主と考えて、
話題の語を副と考えた。
たくさん書けば書くほど、
話題の語は統計分布に収束するが、
繋ぎの語は有限種類だから、
そればっかりを使うだろうという読みだ。
だから多分、
たくさん書いてる人だけが持つ、
カナの感覚なんじゃないかなあと思うわけ。
自分の言葉は話題ではなく繋ぎの方、という意識。
まあ、
どちらが主でどちらが副でもよい。
問題は、それが指と合うか、だと思う。
ただ、使う人の無意識が逆だと、
「合わない」がありそうだな。
そういえば、
僕はTRONの;位置の「ん」がずっと疑問なのよね。
これも「ん」は端っこ、という無意識の意識があって、
それが小指に結実してる気がする。
実際のところ「ん」は出現率3位であり、
到底小指に任せられるカナではないんだけど、
TRONプロジェクトの皆さんは、
一日1万字とか書いてなかったんだろう。
(精々日産3000字くらい?それ位なら気にならなさそう。
5000字で結構気になると思う)
同様に親指シフトの「ん」;位置も気になってしょうがない。
また、親指シフトの:位置のBSも同様で、
「機能キーは副」という無意識があるように思える。
「書くことは書き直すことである」writing is rewriting.
という格言が示すように、
書くことと消すことは両輪だ。
右ホームが文字なら左ホームがBSでいいと思っている。
(カタナ式でたまたまU位置BSが気に入ってたので、
薙刀式でもU位置なんだけど、
全くサラから作ってたらF位置をBSにしてたと思う)
つまりは、
何が主で何が副かの、
無意識が配列に反映されてるってことかな。
qwerty(という標準キーボード)での、
候補選択や文節伸縮のカーソルが副と考えられてるのも、
僕には意味がわからない。
FJ近辺に来るほどのメインイベントじゃないか。
薙刀式では当初GHを検討したくらいだし、
カタナ式では完全に中央に十字カーソルだ。
文字=主、機能=副というのがアプリオリに想像されることだけど、
実態の作業を観察してないんじゃないか、
とすら思う。
もちろん、最初にキーバインドを定めてから、
普及したのちに実態というのが出来た。
つまりテストプレイをしてないゲームみたいなものだと、
後世から批判しようか。
なんてことをしてくれたんだ。
というわけで、
主と副をどう考えるかの無意識が、
配列にふと出ているってことだろう。
話をTK-Codeに戻すと、漢直メイン、カナ副、
という無意識なんじゃないかなあ。
2024年08月19日
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