2024年08月21日

今どっちの気持ちか

Twitterで出回ってきた、
「描きたい(描くべき)ものと、つい描いてしまうもの」との差。


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普段どっちの気持ちでペンを取ってるか、
なんだと思う。

右の気持ちでペンを取ると、
右の絵ばかりになるだろう。
それは現実逃避で創作やってるからじゃないかな。
うまく行かない現実が先にあり、
落ち込んで「創作できる自分」に逃げてるからだ。
殻だからこれ以上突っ込むまい。

プロでない人の逃げ場として、創作は激しい自己肯定感を得られるので、
セラピーの一種ともいえる。
落ち込んで濁ってる自分で良い、
と絵を描いてるだけで落ち着くだろう。

「左を描くべき」
「ウケるのは左」と思いながら、
右しか描けないと、
余計に病んじゃうね。
陰キャが陽キャになれなくて病むのと同じことになる。

笑顔でいなきゃいけないアイドルが病んでいくのと、
同じ構造だ。

うまく左に気持ちを持ってけないときは、
創作しないことだね。
我々はアイドルと違ってステージの時間が決まってる訳じゃない。
締切はあるけど。


物語を書く理由はなんでもよいと僕は思う。
ただ、
自分のセラピーとして物語を書くという理由が、
世の中にあることは自覚しよう。
それが無意識にダダ漏れになるのが、
メアリースーやご都合主義だね。
だって自分(作者自身)しかみてないからね。

それを自覚した上で、
なお左の物語が書ける人が、
左の物語を書けるのだ。(小泉論法)


もちろん、アンタゴニストとして、
右を出す手がある。
物語とは陰陽の相剋、対消滅からの昇華なので。

悪役のほうが魅力的な物語は、
たぶん右の気分で書いたのさ。


そうそう、左のキャラは、単に純真無垢なのかな。
無知や未経験なのだろうか。
病んで、全てを知って、落ち込んで、それでも立ちあがろうとする、
勇気のあるキャラは左のような表情をしない。
左に入れるキャラは、間違ってるかもしれないね。
posted by おおおかとしひこ at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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